見出し画像

400字で分かる落語:「憧れのカントリーライフ」

35:憧れのカントリーライフ(あこがれのかんとりいらいふ)
【粗筋】 過疎化が進む村、白菜作りの名人がちょうどハクサイ(百歳)で亡くなり、人口が30人を割った。村興しをせねばならぬというので、村長が53歳の若者に意見を聞き、家と田圃を提供して移住者を募集することにした。見学に来た夫婦は、カルチャーショックを受けるが、「たまには田舎でのんびりしたい」と言っていたのだから、環境の良さで決断する。
さあ、越して来ると大変。村の行事で朝のラジオ体操、寄合、カラオケ大会、山火事の防災訓練、子供がいるのでみんなが見に来る……もう休む暇も無い。
「ああ、忙しいなあ……たまには都会でのんびりしたい」
【成立】 桂文枝(6)の創作落語。102作目、1996年12月の作品。逢坂まひょの脚色。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?