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400字で分かる落語「位牌屋」1

93:位牌屋(いはいや):その1
【粗筋】 けちな主人、子供が生まれても、飯を食う人数が増えるのを心配している。
番頭がたまには味噌汁に具が欲しいと言うと、味噌をするすりこ木が減っているから、具になっていると主張。それでも何か用意すると約束した。八百屋を呼び込み、菜を残らず買うから筵の上に広げろと言って、一掴みにもならない値を付ける。怒った八百屋が出て行くと、筵に残った菜を集めさせる、
「味噌汁に全部使っちゃだめだよ。節約して3日はもらせるんだぞ」
 続いて芋屋を呼び込み、煙草を切らしたと言って全部自分の煙草入れに移し、面白い形の芋をおまけに取ってしまう。これを繰り返すので芋屋も怒って出て行く。見ていた小僧、先代の位牌を受け取って来いと言われ、位牌屋で慣れない煙草をもらい、おまけに小さい位牌を持って帰る。
「こんな物何に使うんだ」「今度生まれた坊ちゃんのになさいまし」

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