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400字で分かる落語:「悪夢のセールスマン」1

32:悪夢のセールスマン(あくむのせえるすまん):全2回の1
【粗筋】 目を覚ますと、玄関のチャイムが鳴っている。
「どなたです」
「こんにちは、ドリーム商事と申します」
 夢のセールスマンで、悪夢を処分し、いい夢を売買するという。北条政子の夢買いから説明され、夢は正夢と言われると買う気になる。しかし値が高すぎるし、借金のために夢を売ったが翌朝川に浮かんでいたとか、あまりいい話は出ない。断って追い出そうとすると、男はピストルを取り出して強盗に変身。
「借金を返さへんと、俺の死体が川に浮かぶんや」
「さっきの話、実話かいな。金と通帳で許してくれ」
「いただくぞ。しかし、顔を見られた以上、生かしてはおけん」
「そ、そんな……うわあ……ううん……ああ、夢か」
 目を覚ますと、玄関のチャイムが鳴っている。
「どなたです」
「こんにちは、ドリーム商事と申します」
【成立】 桂九雀が演じているのを聞いて書いたら、九雀師匠から連絡をいただいた。中島らもの作品だそうだ。

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