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400字で分かる落語「忌み言葉」

102:忌み言葉(いみことば)
【粗筋】 婚礼に呼ばれた男、口が軽く、余計な事を言ってしまう。友達が相談に乗って、
「戻る、去る、帰るなんてのは、嫁が家に帰ってしまうから駄目なんだ」
「だって、里帰りなんていうだろう」
「婚礼の場では使ってはいけないということだよ」
「困ったなあ、花嫁が猿に似ているから、去るって出てきそうだ」
「そんなこと考えるな」
 結局どうしたらいいか分からない。
「帰る時はどう言えばいいんだ」
「ううん、黙って帰れ」
【成立】 安永10(1781)年『はつ鰹』の「婚礼」。

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