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400字で分かる落語:「愛宕山」1

54:愛宕山(あたごやま):全3回の1
【粗筋】 旦那が芸者・幇間を引き連れて京都の愛宕山へ遊びに行く。幇間の一八は何とかにげだそうとするが、繁八が旦那から見張りを命じられているので逃げられない。
途中の茶店に土器投げがあり、旦那はこともあろうに小判30枚を谷間へ投げてしまう。幇間の一八、小判は拾った人の者だと言われ、日傘を落下傘代わりに取り下りる。
「一八大丈夫か。小判はあったか」「全部ありました」「どうやって上がる」「ああっ」
 一八、着物を裂いて縄をない、それで竹を曲げて止め、自分が竹に載って縄を切ると、シュルシュル……無事戻って来た。
「よく戻った。一生贔屓にしてやるぞ。小判はどうした」「あ、忘れて来た」

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