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400字で分かる落語「池田屋」2-2

「い」の19:池田屋(いけだや)全2回の2
【成立】 春風亭小朝がまとめたというが、昭和40年頃の雑誌に「池田屋騒動」という題が見えるので、同じようなネタは会ったものと思う。
 春風亭勢朝も演っていて2度聞いたが同じ結びだった。池田屋で活躍したのが沖田総司。三遊亭円生は、「あの人はマメな人で、起きたら掃除をする、起きた掃除、沖田総司」なんて言っていた。これで維新が一年遅れたといわれるが、実は難を逃れた大藻がいる。説明したいが、寝ている人がいるから、今度起きたらお話しします。
 これは桂小五郎で、早く着いてしまったので知人の所へ回ると、その人が放してくれなかったので池田屋に戻れなかった。
 新選組結成は文久3(1863)年、翌年6月5日に捕らえたのが尊攘派の古鷹俊太郎で、これを機に池田屋襲撃になる。祇園祭で人目をごまかせるというので、時代劇でも祭の音曲が遠くから聞こえる演出がいい。沖田総司がここで初めて吐血する演出があるが、当時の医学などを考えると、もっと後でないとおかしいというのが定説。

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