400字で分かる落語

「あ」の落語第3席:愛犬チャッピー(あいけんちゃっぴー)
【概要】 「ああ~、もう嫌」女の子に買われる犬。雄なのにフリルの服を着せられ、オモチャだか動物だか分からない。外で他の犬に会うと馬鹿にされ、家に帰ると、一緒に風呂に入る。そこへ友達から電話、チャッピーをそのままに電話に出る。
「そうよ、動物は弱いから大事にしないと……え、子猫が生まれた。もらうわ、5匹全部。動物は弱いから5匹でも生き残るかどうか分からないもの。だから大事に育てなきゃならないのよ……良かったわね、チャッピー。お友達が来るわよ……あ、死んでる……ほら、動物は弱いから大切に育てなきゃならないのよ」
【成立】 春風亭昇太の創作落語。
【一言】 昇太の情けない調子が生きた作品で、今でも独演会などのアンケートで、聞きたい落語の1位になる。昇太は、師匠の柳昇に「課長の犬」を演らせてくれと言ったら、自分で作れてと言われたそうだ。

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