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400字で分かる落語:「あはれ浮世」

113:あはれ浮世(あわれうきよ)
【粗筋】 嘉永3(1850)年神奈川宿で牢から出たばかりの吉五が味里江宗伯の世話になる。吉五は宗伯宅から金になりそうな物を盗んで逃げ出すが、すぐに役人に捕まって宗伯のところへ連行された。宗伯は自分が譲った物だと吉五をかばう。これで心改めた吉五は世のため人のために働くようになる。疑いを持って追い続ける役人、やがて維新に巻き込まれ、慶応2(1866)年、養女に看取られて息を引き取る。
【成立】 ビクトル・ユーゴー『レ・ミゼラブル(ああ無情)』を落語にしたもの。柳亭燕枝(1)の作品。福地桜痴の同名の作品がテキストになっている。三遊亭志う歌が取り上げているようだが、まだ聞く機会が無い。

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