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400字で分かる落語:「阿弥陀が池」2

85:阿弥陀池(あみだがいけ):全2回の2
【成立】 明治37(1904)年に桂文屋が創作したという。聖徳太子と仏法を争った守屋大臣が埋めた仏像の一つが元禄12(1692)年に発見され、善光寺如来として祀られるが、この出現の地を阿弥陀池と呼んだ。地下鉄西長堀駅から7,8分、和光寺境内で、目の前の通りも「あみだ池筋」と呼ぶ。池の名は延宝3(16759年『芦分船』以降は全て「あみだが池」と書かれているが、地元では「あいだいけ」というのが正しいらしい。笑福亭松鶴の速記でも「あみだいけ」となっているが、それでは落ちがぴんと来ない。
印象に残っているのは露乃五郎兵衛だが、うろ覚えの男がうだうだ言っているのが20分も続いて大爆笑したが、結局落ちまで行かなかった。時間切れというより、盛り上がって落ちが蛇足になるのを避けたのかも。
二つの洒落がからむのはちょっともたもた感がある。東京では改作した「新聞記事」がよく演じられるが、噺としてはすっきりしている。(

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