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400字で分かる落語「居合抜き」

「い」の1:居合抜き(いあいぬき)
【粗筋】 居合の名手・後藤紋三郎、天下泰平では腕の見せ所もなく、浪人して大道で居合抜きを見せていた。一度二度見れば飽きてしまい、全く儲けがなくなり、とうとう盗人に落ちぶれる。商家に押し入って、「声を立てたら、抜くぞ」と脅して金品を奪うのだ。
 ある妾宅へ忍び込んだが、誰も起きて来ない。奥へ入ると、仇な妾が寝入っている。紋三郎ムラムラとして、自分の抜き身を取り出すと、夜具をはぎいきなり足を抱えてズブリと突き立てた。さすがにこれは目を覚まして、
「あれえ……泥棒」
「黙れ、声を立てたら、抜くぞ」
【成立】 こういう噺で侍の名前がはっきりしているのってどういうことだろう。それが気になって、噺の中身は何一つ覚えていない。

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