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400字で分かる落語:「雨夜の引窓」1

84:雨夜の引窓(あまよのひきまど)」:全2回の1
【粗筋】 武州横堀村の名主・与左衛門、江戸の遊女だったお早を妾にするが、女房が妬くのでお早を遊び人の与兵衛と夫婦にする。夫の遊び癖が抜けないので名主に相談をしていると、間男だと思った遊び人が殴り付けて名主を殺してしまう。二人で江戸に逃げようと相談、百姓が寄合をしている所で外から脅かし、戸を開けると立て替えた死骸が倒れ込むようにした。化物だと思って袋叩きにすると、これが庄屋で、既に死んでいる。通り掛かった遊び人の与兵衛が百両で後始末を引き受ける。今度は名主の家で、声色を使って女房に遅くなった詫びをする。お早に会っていたというので女房は戸を開けない。「名主として恥ずかしいので死ぬ」と言うとどうぞと言うので、死骸を井戸へどぶーん。慌てた女房、通り掛かった遊び人の与兵衛に五十両をもらっうと、崖から落ちた事故死として無事葬儀をすませる。

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