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400字で分かる落語:「粟田口」

110:粟田口(あわたぐち)
【粗筋】 刀屋の番頭・重三郎は酒に酔わされ、金森家の家宝の名刀「粟田口」を奪われてしまう。自害しようとするのを町人の千太に止められ、刀を奪った賊に殺されかけた駕籠かきの安が仲間になり3人で刀を探す。金森家では稲垣小左衛門という重役が責を負ってお暇になり、家来の丈助と共に葛飾の真間で小間物屋を始め、偶然、息子・小三郎の許嫁であったみゑを救う。小左衛門は、金杉家の元の家来・大野惣兵衛に殺されるが、実は丈助が大野と通じていた。丈助の母親はみゑの乳母で、息子の悪事に気付き、自分の手で息子を殺す。丈助は、刀を盗んだのも自分が手引をしたと自白、小左衛門の息子・小三郎が大野を追い、見事父の仇を討って粟田口を取り戻す。
【成立】 三遊亭円朝作。「粟田口霑笛竹寛(あわたぐちしめすふえたけ)」が正式の題。古今亭志ん生(5)が発端だけを演じているが、立ち回りは迫力があるが、屋台の爺さんが大騒ぎをして終わり、ポイントがないように感じる。

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