400字で分かる落語:「あるある王国」
105:あるある王国(あるあるおうこく)
【粗筋】 あるある芸人の元へ怪しい人物が訪ねて来る。あるある王国の大臣で、姫を大魔王から救ってくれというのだ。「助けたお姫様が不細工というあるあるはないやろな」と出掛ける。大魔王の家来の将軍が現れ、「トーストを落とすと、バターを塗った面が下になる」と攻撃してくる。こちらも「月極をげっきょくと読んでしまう」と応戦。やっと倒して大魔王に立ち向かうが、あまりにも手ごわい。近所の老人ホームの爺さんが助っ人に現れ、「ゲートボールをやると、必ず遅刻者がいる」
3丁目の犬が現れ、「ドッグフードに必ず堅いのが交じっている」
よく分からないが大魔王はマニアックなネタに弱いのだ。遂に大魔王を倒して元の世界に戻るが、10日ほどすると、また大臣が現れて姫を救ってほしいと言う。セーブしなかったのでやり直しになるのだ。「ああ、これもあるあるやな」
【成立】 笑福亭羽光の創作落語。先が見え見えで、全部あるあるじゃねえか……あ、それでいいのか。
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