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400字で分かる落語:「アフリカ探検」

73:アフリカ探検(あふりかたんけん)
【粗筋】 ずぼら親子の息子に、友達が体験談を語る。アフリカで酋長に頼まれて他の部族にさらわれた娘を救いに行く。猛獣と対峙して、湖を渡るとタコに襲われ、ナイフで戦うとタコの足のタコをそぎ落としたので感謝され、大タコに教えられて浅瀬を渡った。こうして娘を救ってお礼に宝玉をもらった。父親も裸になって熊と戦った傷跡を見せ、宙返りをするほど元気。
 ずぼら息子、自分はずぼらではないと、別の友達にこの話をまるごと話すが、そこは付け焼刃で、連想ゲームで猛獣の名前を思い出したり、やっとのことで娘を救って宝玉をもらった。「これ国立公園と彫ったるがな」
父親が裸になってやいとの跡を見せ、宙返りが出来ないので走って見せる。
「そや、これでもずぼらか」「いや、これは完全にアホや」
【成立】 笑福亭仁智の創作落語。落語道場「笑いのタニマチ」で50以上の新作を発表した、第4作目。真似を失敗するスタイルで、東京人にもとっつきやすい。

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