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400字で分かる落語「稲葉さんの大冒険」

「い」の73:稲葉さんの大冒険(いなばさんのだいぼうけん)
【粗筋】 真面目一方の稲葉さん、家に帰ろうと駅を降りると、駅前で女の子に声を掛けられ、手を握られるとボーッとしてマッチをもらう。新しいピンクサロンの宣伝マッチだったから大変。興味があると奥さんに誤解される。そっと捨てて、「ピンクサロンのマッチ落としましたよ」と大声で教えられると恥ずかしい。拾われて交番に届けられ、指紋を調べらえるとまずい。ゴミ箱で青少年が拾ったら……道端に埋めようとして老人に見付かり、釣りのためにミミズを取っているとごまかす。いい場所を紹介され、大量のミミズをゲット、別の場所で穴を掘るとまたその老人が来て、植木の土をゲット。もう来ないだろうと思ったら、追い掛けて来て、植木その物を持ってきてくれた。大きな松を引きずって家に帰る。何と言い訳しよう。ありそうな言い訳……「まあ、こんな松の木どうしたの」「女にもらった」
【成立】 1969年、三遊亭円丈が柳家さん喬に贈ったもの。稲葉実はさん喬の本名。弟子の喬太郎が演っているそうだが、聞いていない。

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