４００字で分かる落語：「雨のち晴れ」

９０：雨のち晴れ（あめのちはれ）
【粗筋】　雨になりそうな日、学校へ行くと、父親の「女にモテる方法」という本を持ってきていた。「年を聞かれたら上に答えて大人っぽいと言え」「化粧香水を褒めろ」「面白い話をしろ」「医療に詳しくなれ」「バラに例えろ」「料理好きなら料理の匂いがすると言え」
　駅に着くと降り出した。同じ団地の別棟に住むＯＬさん。傘を差しだすと、「実はあなたが好きだった」と言われるようにならないかな……向こうから声かけられて相合傘で歩く。何か話をしないと……「私幾つに見える」「５８かな」
「香水何を使っていると思う」「パブリーズかな」下ネタを飛ばして怒られ、「怒るのは更年期障害」、「あなたはバラ肉のようだ。カレー臭がする」と全部失敗して、女性と話したことが無いと謝る。「頑張って行けば、雨の後はきっと晴れるよ。いい恋しなよ」
「ああ、傘持ってて振られた」
【成立】　桂枝太郎が、桂米丸の「相合傘」をもらってアレンジしたもの。