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400字で分かる落語「家出娘」
「い」の7:家出娘(いえでむすめ)
【粗筋】 家出娘をたぶらかして働かせようとするちんぴらやくざ二人組、それらしい娘を見付けて警察だと言って近づく。就職口を世話するからと、レストランで食事をおごって油断させようとする。
「じゃあ、ビーフシチュウ、マカロニグラタンに、ハンバーグシュテーキ」
「お嬢さん、我々の分はいらないよ」
「何言うてるだ、おら一人分だよ」
村ではテレビで情報を得て、ベストドレッシャーだった。テレビで刑事のドキュメンタリーをやっていたが、ちんぴらが刑事のふりをして娘を食堂に連れて行ってご馳走し、仕事を世話すると言って変な所へ連れて行く……
「付いて行ったのか」
「いや、本物の刑事さんが食堂にいて、ちんぴらを捕まえただ……その間抜けな面ったら、おかしくておかしくて……あれ、刑事さん、どこ行くだ。おらの働き口どうするだ」
「そんな事知るかい、こっちはそのテレビを見ていねえんだ」
【成立】 古賀一兵作、柳家金三が演じた。
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