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融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

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完結。投稿した歴史小説「融女寛好 腹切り融川の後始末」をまとめたマガジンです。前書き及び本編全35章
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#奥絵師

【第33章・金色の悪意(後段)】融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

第三十三章  金色の悪意(後段)  十九歳の女絵師と三十七歳の幕府奥絵師、役者が違うと言…

仁獅寺永雪
9か月前
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【第32章・金色の悪意(前段)】融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

第三十二章  金色の悪意(前段)  伊川栄信が、阿部備中守の動向について栄に問い質すため…

仁獅寺永雪
9か月前
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【第31章・伊川と晴川】融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

第三十一章  伊川と晴川  昼八つ(ほぼ午後二時)ちょうどに浜町狩野屋敷から二丁の町駕籠…

仁獅寺永雪
9か月前
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【第30章・一門会議】融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

第三十章  一門会議  打ち合わせが終わると長谷川たちはすぐに出て行き、座敷には栄と素川…

仁獅寺永雪
9か月前
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【第27章・幕間狂言(一)扇屋の娘」融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

第二十七章  幕間狂言(一) 扇屋の娘  江戸の朝は明け六つ(ほぼ午前六時)に始まる。各…

仁獅寺永雪
10か月前
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【第12章・報告会(後段)】融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

第十二章  報告会(後段) 「かしこまりました。ご報告いたします」  栄は歌子に改めて一…

仁獅寺永雪
11か月前
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【第11章・報告会(前段)】融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

第十一章  報告会(前段)  栄は、板谷桂意の屋敷のある神田鎌倉横町から浜町に向かい、再び町駕籠に乗っていた。すでに日が暮れている。しかし、そんなことは気にもならず、桂意に言われたことを考え続けていた。  屏風見分の場で起こったことを聞いたときは、師の無念を思って怒りに我を忘れた。しかし、桂意が指摘した通り、浜町狩野家は存続の危機にある。それもかなりの崖っぷちだ。  武家にとって、家の存続は至上命題である。栄も陪臣とはいえ、侍奉公する武士の娘であり、そのことは遺伝子レベル

【第9章・絵画の入口】融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

第九章  絵画の入口  栄を乗せた町駕籠が、神田鎌倉横町の板谷桂意の屋敷前に着いたとき、…

仁獅寺永雪
11か月前
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【前書き・物語の概要と登場人物】融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

前書き ◆ 物語の概要  江戸後期の文化八年(一八一一年)、幕府奥絵師が急死する。悲報を…

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