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融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

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完結。投稿した歴史小説「融女寛好 腹切り融川の後始末」をまとめたマガジンです。前書き及び本編全35章
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#狩野章信

【第34章・木挽橋暮色】融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

第三十四章  木挽橋暮色  素川章信と晴川養信が呼び戻された。部屋に入ってきた二人は、床…

仁獅寺永雪
10か月前
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【第31章・伊川と晴川】融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

第三十一章  伊川と晴川  昼八つ(ほぼ午後二時)ちょうどに浜町狩野屋敷から二丁の町駕籠…

仁獅寺永雪
10か月前
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【第30章・一門会議】融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

第三十章  一門会議  打ち合わせが終わると長谷川たちはすぐに出て行き、座敷には栄と素川…

仁獅寺永雪
11か月前
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【第29章・朝】融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

第二十九章  朝  いつもと違う天井だ。でも、杉板の木目に見覚えがある。そうか。泊めてい…

仁獅寺永雪
11か月前
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【第28章・幕間狂言(二)柳橋の女】融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

第二十八章  幕間狂言(二) 柳橋の女  娘を見送った後、こまの父親も浅草の店に戻る。彼…

仁獅寺永雪
11か月前
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【第26章・涙】融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

第二十六章  涙  栄と新十郎が浜町狩野屋敷に着き、門脇のくぐり戸から中に入ると、玄関前…

仁獅寺永雪
11か月前
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【第12章・報告会(後段)】融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

第十二章  報告会(後段) 「かしこまりました。ご報告いたします」  栄は歌子に改めて一礼し、説明を始めた。内容を要約すると次の通りだ。 一、贈呈屏風の見分の場で、見分役の一人が融川の描いた屏風に文句をつけた。 二、その文句の主旨は、金泥の使い方が貧相で、伝統技法からも逸脱しているということ。 三、文句をつけた見分役は、奏者番の阿部備中守である。 四、備中守が描き直しを命じ、それに対して融川が激しく抗議した。 五、最終的に二人の口論に木挽町家の伊川栄信が割って入ったが、融

【第7章・蘭方医の検死】融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

第七章  蘭方医の検死  奥絵師・板谷桂意から情報を得るため栄を派遣すると決めたところで…

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【第6章・疑問】融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

第六章  疑問  栄が井戸端で脇差の血を洗い流していると、画塾の後輩絵師が寄ってきた。 …

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【第4章・悲しみの行方】融女寛好 腹切り融川の後始末(歴史小説)

第四章  悲しみの行方  両国の栄とほぼ同時刻、もう一人、浜町狩野家の使者により融川の死…

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