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「かのぶた」的活動の振り返りと 2022年の展望


2018年の年末から、小学生ぶりに漫画を描き始めました。
初めはインスタグラムで読みやすさ無視、心のままにコミックエッセイのようなものを3ヵ月ほどあげました。インスタグラムに上げると同時に「他の人の上手で圧倒的に面白い作品」も目にする機会が増えてひるんでしまったり「もういいや」と満足してしまい投稿は続きませんでした。

ちまちましてて読みにくいですね。

2019年から、私の周りの人を主人公にした空想漫画を描き始めました。
多くの人を喜ばせる漫画作りはもうすでにいらっしゃるたくさんの先輩方にお任せして、私の目の前にいる人を喜ばせようという思いきった方向に方向転換。
手始めに妹。それから従妹、息子たちを主人公にした漫画を描きました。

妹への漫画の一部(大のカエルのカーミットファン)

この辺までにしておけばよいのですが、やり始めの勢いはすごいです。なんせ真面目に子育て「お母さん」を8年やってきて、抑えていた私の中の表現欲が大爆発。テンションだだあがり、脳汁大噴火ですので同じマンションに住む人、行きつけの小児科、調剤薬局にも「描いてくれ」とも言われてないのにいきなり描きました。皆いい人ですので、喜んでいただけたかはまったくもって謎ですが「勝手に描かないでくれ!」と怒る人もいませんでした。調剤薬局さんは、今でも店内のアナウンス動画で漫画の画像を流して下さっています。

度量の大きい調剤薬局さん

描いてるうちに残りの人生のライフワークとして、私の周りの実在の人物を主人公にした漫画をずっと描いていくのはどうだろう。と考えはじめ目標を1769人と定めました。当時息子らがアンパンマンを見てまして、「何でもキャラクターになるし、お話もどうにでもできるもんだなぁ。」と感心していた、やなせたかし先生のオリジナルキャラクター数ギネス記録1768体にひとつ足した数です。(数字はネット情報ですし、今はもっと増えてるかもしれません)

さて、では誰に描くかの問題ですが、大人の友人、知人に配っても困惑させてしまう恐れを私が非常に恐れた為、近所の低学年の子供達に狙いを定めました。まず彼らは見た目が可愛く、リアクションも可愛く、喜んでくれなくても許せるくらい可愛く、配っている現場を見れば高確率で「私も描いて」と言ってくれます。1回学校周辺に配りにいけば、彼らは好奇心の化身です。「何を貰ってるの?」と近づいてきて、その場で「私も僕も」と3人~10人は注文が入ります。これぞ売れっ子漫画家です。資本主義的には全く一銭も入らずですが、脳汁(脳内の快感物質)主義的には売れっ子漫画家そのものであります。

恐竜好きな子へ(計3作描きました)
コピックを使いはじめました


特に私は絵がうまいわけでもないので、「絵」だけで喜ばせることはできません。漫画で描くのはその子の好きなものであったり、なりたい職業であったり、好きなキャラであったりをストーリーに入れ込んでその子を主人公にして作りました。
頂いたリアクションで嬉しかったのは「100円払うから描いて欲しい」(100円も頂けるんですか?)「(友人に向けて)あのおばちゃんに言えば何でも夢を叶えてくれるよ!」(パンチライン!)「(漫画を受け取って)ずっと楽しみにしてたんだ!」(そういう顔が可愛い)「一年前に描いて貰った漫画はデスクマットの下に飾っているよ」(そこは目指すべき栄光の場所)などです。たまらんですね。

コロナ禍もあり、ゆったりしたペースで描いているので現在169人目。最初はシリアルナンバーとして作品ナンバーを書き入れていましたが、「なんか1000人斬り!みたいで品がないなー」と思って辞めました。3年で200人未満ですのでこのままのペースでいくと将来老人ホームでめっちゃ慌ててモブ役にスタッフさんの名前つけて描きまくることになります。まぁ達成できなくても、誰も困らないのでそこはゆったりいきます。

最近、子供会の用事で小学校の教室に言った時、「〇〇くん呼んでくれる?」とクラスメイトに声をかけたら「〇〇ー!お前の漫画が届いたぞー!」というグッとくる勘違いをしてもらいました。目標が地域の漫画おばあちゃんなので、内心ガッツポーズであります。

2021年2月に熊本下通りの未来会議室のギャラリーにて初個展「かのぶた展」をさせていただきました。私にはかなりのバンジージャンプです。

情熱一本勝負!


「上手いわけでもないのにネットだけじゃなくて現実世界、しかもけっこうな人前に出しちゃうのー?誘われたわけでもなく自分から?痛いっておもわれるぞー」と私の理性がそれはもうおおいに騒ぎまして、だいぶ冷や汗かきましたが、冷や汗かきながら縁あった方々の力を借りて開催できました。(こういうことしたいんだけどどう思いますー?いいんじゃないのー?というやり取りだけでもだいぶ力になりました)
そこでは、上記の漫画を出したい気持ちと恐れる気持ちの葛藤、子供たちに漫画を喜んでもらった時の至福の気持ちを作品にして展示しました。

大きな度量の未来会議室様


初めてのことなのでかなり不安でしたが「何が不安で何をそんなに恐れてるのかわからん」と来場者さんに言って貰え、そっか!考えすぎか!と思う体験になりました。


2021年の夏からは居住地域の漫画研究部をはじめました。
『私』の漫研ではなく『その土地の漫研』にしたいので名前は地域名にしました。そこに住んでます宣言になるのでネット上では「地域の漫研」という表現を使っております。小学生10名、大人4名くらいで、コミュニティーセンターにて月1開催しております。描いていただいた作品をまとめて3Pほどの冊子にして参加者のご家庭ポストに入れていくというのがこの漫研の特徴です。自分の描いたものが載ってる紙がおうちのポストに届いたら嬉しい気持ちをお届けです。
私の妹がスポンサーについてくれて、そこから会場費や印刷代は出しております。

2021年の4月から地元の広告情報誌の読者スタッフとして参加をさせていただいてます。これも「かのぶた的活動」の一環でして、読者スタッフは記事の企画を提案させてもらえるのですが漫画の企画を載せたい思いでいるのと、情報誌が作られる過程を少しのぞき見させて貰いたい目的でやっております。
漫画とは別の企画の制作工程の中で、広告情報誌に長年携わってきた方とお話する機会があり、漫画を描いていること、広告情報誌に漫画を掲載できたらわが人生一片の悔いなし!である想いを打ち明けたところ
「おめぇ、面白れぇな!もっと自分に負荷かけて漫画作ってみろ!応援してやる!デジタル扱えたらもっと強くなれっぞ!」(代役・孫悟空)とざくっとそういった内容の事をおっしゃっていただいたので、3年ほど『高いし…。』とウジウジ迷っていたのですが、iPad買いました。

2022年はiPadを用いまして子育て層に共感を貰えそうなエッセイ漫画の発信に挑戦したいと思います。
自分もへぼさにへこむことも、なんか飽きた、、、となることもあると思いますが、その時は「いいんだもーん。私には地域の漫研や、地域ど密着漫画作成があるんだもーん。」とか言いながら、どの方向にかは情熱をかたむけ進んでいたいです。こうして良きこと、、、と振り返ることができるのも私を『かのぶた』さんと呼んで下さる方、あなた様のおかげです。漫画作成、展示、漫研開催、多くの方の手助けをいただいております。
今後も宜しくお願いいたします。

ところで、2022年には今のマンションを出なければならず、絶賛おうち探し中。数か月先はどこに住んでいるのかまだわかりません。
気持ちとうらはらに足場は揺れる。
iPadは現在上海から東京に来たことだけはわかってます。

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