『「いつでも転職できる」を武器にする』を読み、メインフレームのキャリアについて考えた

『「いつでも転職できる」を武器にする』の読書メモ。
自分のメインフレームのキャリアに落とし込んだ内容。
印象に残った部分を自分の現状に照らしてどう行動したら良いか考える。

①他のメインフレームエンジニアと差別化できる部分はどこか?

仕事が同じであれば誰でも同じような経歴や強みになる

『「いつでも転職できる」を武器にする』

メインフレームエンジニアの場合、COBOLやっていて、IMSを使っていて、JCLが少し分かる、という状況になりがちが気がする…
経験しているスキルは同じで、差別化できる部分を考えると難しい…
お休みにポートフォリオを作ってWEB系に転職する方もいるイメージ。

②メインフレームエンジニアにとって軸をずらすとはどういうことか?

今の居場所で一人前になったら、勇気を出して横の山に進む

『「いつでも転職できる」を武器にする』

具体例としては、キングコングの西野さんが
お笑い芸人→絵本作家→オンラインサロン
に移った例を示している。

メインフレームエンジニアの場合、金融系が多いので、
保険→銀行→メーカー
などになるのだろうか?と思ったが、ライバルの数が減るわけではないので、違う気がする。
メインフレームという軸ではなく、アプリエンジニアのような軸で考えて、他の言語を学び、転職(or異動)という考えた方が良いかもしれない。

軸の考え方に関しては、他の業界についての知識がないと、実際の行動に落とし込むことが難しいと思った。

上だけを目指すキャリアは危険

『「いつでも転職できる」を武器にする』

ともあったが、上を目指すのは昔ながらで、想像しやすいため、世の中の人が目標とし、横はこれまでに前例があまりないキャリアのパターンのため、躊躇してしまう人が多いと感じた。
逆に、横に動きやすい仕事(専門性?)は何かを意識して仕事選びをする必要があるとも思った。
エンジニアの例としては、人事に移る例が示されていた。

③メインフレームの代わりに何がしたいか?

「やりたいこと」の正体は、実は「情報」が9割

『「いつでも転職できる」を武器にする』

自分の場合はメインフレームの代わりにオープン系に関わりたい、と思っており、勉強は実際にしているが、実務でオープン系に携わったことがないので、情報に引っ張られている部分があると思った。

④メインフレームエンジニアの現場のライフサイクルはどこか?

ライフサイクルについて、『転職の思考法』を読んだときはメインフレームは基本的に衰退期である、と自分は判断した。
今回の本の中では人事面から見た基準が次のようになっていた。

採用は中途採用から新卒採用に大きくシフトした時が潮目

『「いつでも転職できる」を武器にする』

新卒採用が多い企業は「安定期」、と判断できそう。
そして、衰退期については、

新卒採用人数を絞ったりボーナスが減ったり、衰退・再展開期への移行は誰でもわかります

『「いつでも転職できる」を武器にする』

とあるので、「安定期」or「衰退期」に当てはまる気がする。
客先常駐の場合は客先の新卒採用の人数や新しくメインフレーム部隊に配属される人数を確認すれば、良い気がする。
協力会社さんの割合が増えている場合は衰退期が近いのかも…

⑤どのぐらいで転職を考えると良いか?

基本的に、3年で職種の専門家として、同じライフサイクルのフェーズでキャリアを高め、広める視点を持ちましょう

『「いつでも転職できる」を武器にする』

メインフレームの場合は技術の習得に時間がかかると言われているので、同じルールが適用できるかは微妙な気がする。
またメインフレームエンジニアとして3年ごとに違う現場に行くということがそもそも可能なのかどうかの問題もありそう。
短期的に現場が変わることを希望しているエンジニアとは相性の悪い技術とも言えるかもしれない…

最後に

個人的に本の中で一番気になった部分として

真面目にじっとコツコツ仕事をしていると、周りはその仕事が好きなんだなと認識し同じ仕事ばかりを回します

『「いつでも転職できる」を武器にする』

という部分があり、自分の主張を伝える必要性を客観的な視点で認識…
色々なところに希望を伝えておく必要性を感じた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?