【壊獣カグヤ】MD6月環境メモ書き(2023.6.21)
6月ランクマッチ環境のふんわりとした感想。
先月のあらまし
1.6/1からの新カード実装、6/8からの制限改訂からの環境の変化
ビーステッド各種カードが実装されました。
手札誘発としてもそこそこ有用な部類の除外効果と2500/2000のボディ、それぞれ4体固有のメリット能力を持ち合わせた生物群です。
先月から圧倒的な強さで存在感をアピールしていたティアラメンツ相手にも妨害としてカウントできるので、ふわんだりぃずのようにそもそも特殊召喚自体に制限がかかるような特殊な事情を除いてほぼすべてのデッキに採用されるようになりました。
カグヤGS的にも妨害兼打点として扱え、マグナムートはリソース、ドルイドブルムは捲り札としても機能するのでかなり有用でしたが、更地に突然ブロッカーが出てくる可能性がほぼ全てのデッキで発生し得るようになったためラビオンヌメロンの信頼性が著しく下がるなど、総合的には痛しかゆしといった雰囲気です。
デビルフランケン、テラフォーミング、煙玉が禁止になりました。
デビフラは実質簡易融合みたいなインチキ挙動をしていたうえ、アギドケルベクからのランダム墓地肥しからエルフに到達することでアクセスのしやすさが案外高かったので禁止になったというところでしょうか。
レベル2以外なら案外生きてたのではという気がします。
テラフォーミングは現行のペルレイノや地図以外にもこれから追加されていくインチキフィールド魔法の制御を兼ねての禁止だと思われます。
煙玉はよくわかりませんが、まあ制圧力が高いのは間違いなさそうなので目をつけられたのでしょうか。
ムドラケルドゥ、アギドが制限カードになりました。
イシズギミック全体への規制です。これらからの大量墓地肥しはそれ以外のデッキが追いきれないほどの爆発的なアドバンテージを稼ぎがちだったのでしょうがない制限だと思われます。
規制や追加カードによりイシズティアラメンツ相手へのはっきりとした弱体化が行われたように思われます。
とは言え依然強デッキの一角として存在感を示し続けているようでした。
深淵生物により烙印デスピアが烙印融合に依存しない起点を獲得し大きく強化されました。相変わらずティアラメンツも環境の中で存在感を見せつけているので、それに対して強く使えるビーステッドを最も有効に使い倒せるデッキでもあるので、これもまたまとまった勢力になっています。
スプリンドを獲得し、新しい展開筋を得たスプライトも数を増やしました。
スプリンドからアンコウを落としリンク値2を増やし、それを頼りにメルフィを追加妨害にした型と、キットを落とし鉄獣展開とハイブリッドした型が存在しましたがおそらく後者は制約の関係でしぬほどミスしやすいせいか強さの割にはほぼみませんでした。
環境全体としては、ティアラメンツ、烙印深淵、スプライトがほぼ拮抗している3強といった趣でこれらデッキを合わせて当たりの7-8割を占め、残りは深淵による妨害をほぼ受けず展開が通ればほぼ突破されないだけの布陣を敷けるアダマシア、同じく深淵の妨害を受けず墓地メタ札を多数積む余地があるふわんだりぃずが目立っていたように思われます。
カグヤ側から見てティアラメンツ、烙印は明らかに不利な相手ではありますが、前者はビーステッド生物を得たことでスクリームやアギケルから墓地肥し大爆発起こされなければまあまあ受けられる余地が増えたこと、後者は目新しさかあるいは選択肢の多さに混乱してか、深淵展開に重きを起き烙印融合の出力を下げるプレイヤーが多かったことから見た目ほど絶望的なことにはならなかったように思われます。
スプライトももともと手札が使いきれれば多分まあ勝てるぐらいの相性だったので、大流行していたころのように稲荷を積めないまでもそこそこに戦える状態です。
戦闘中に出せる打点のビーステッドも相手の妨害を乗り越える助けになります。
全体的に厳しい相性なりにも尖ったメタ札を入れなくてもゲームが成立するマッチアップが多いように感じたので、こちらの下振れを可能な限り減らした上で相手が下振れた時、あるいは選択肢の多さからバグっておかしなことをしたときに勝ちを拾っていくことを目指しました。
2.採用カード、不採用カードなど
出来るだけカードが腐らせないことを意識しました。
光、闇属性の手札誘発は自分のビーステッドにより墓穴の指名者を躱すこともできますので、ビーステッドを腐らせることを至上目的としているデッキ相手に有効な誘発を積むことで、結果的にビーステッドを腐らせずに相手の手札1枚と交換できる可能性が増えるという目論見です。
対スプライトにおいても稲荷のような専用対策札を取る余裕がない以上手札を使いきれるか否かは極めて重要に思われます。
スプライト以外のトップメタ層が明らかに不利な以上、対策札がなくてもここはできるだけ勝ちを拾いたいところです。上振れ要素よりも下振れを減らせることの方が価値が大きいように感じました。
イシズギミックとの遭遇率は減りましたが変わらず40枚デッキです。
全体的に不利な相手が多く、叢雲を4回ssできる価値よりほんのわずかでもγやアトラクター、G等の強い誘発を引ける確率を上げる方が価値があるような気がしたからです。
正確に計算しているわけではないので完全なお気持ちではありますが。
1.ビーステッド生物3種
リソースになるマグナムート、捲り札になるドルイドブルムは頭一つ抜けて強いですので上限ずつ積みました。
3番手のバルドレイクは2枚採用です。
腐らないことを至上目的とするならばサロニールと散らしても良かったかもしれませんが、2枚なら相手ターンとこちらのターンに1ずつ投げれば済む話なのでまあいいかなという判断です。
雪花の光の都合で実質能力なしのサロニールと違い、叢雲やγと合わせて相手ターン中に2妨害になることがたまにあります。
さほど多くはないとはいえ、トップメタ以外の相手は明確に深淵を腐らせることを目標としたデッキ選択をしているので、5枚目以降の採用は避けました。
ビーステッドをケアした動きを取られることもあるのである程度の枚数以降はクロウの方が強く使えることが多いと思われます。
2.D.D.クロウ
流行のデッキがティアラメンツ、烙印、スプライトならめちゃくちゃ強いのでは…?というところから積んだ札。
ビーステッドでは対応できないリダンからの融合、悲劇や断罪からの魔法の回収、延々とリンク値を伸ばしてくるカエルを処理できますし、当然ビーステッドに出来る範囲も対応できます。
アダマシア相手にも強力なこと、ビーステッドが腐る相手に対しても展開の助けになる闇属性誘発なこともかなり高評価でした。
3.エフェクトヴェーラー
クロウと同じくビーステッドが腐る相手に撃てると嬉しい光属性の誘発。
クロウのようにアダマシア相手にも強い上、ふわんだりぃず相手にも強いのでこちらの方が枚数優先しています。
もちろん烙印やティアラメンツ相手にもそこそこ強いですし、今まで無効系が効きづらいとされていたスプライト相手にも、唯一リンク値2+αをはやしてくるスプリンドが追加されたことで若干の価値の不均衡が発生してるので前よりは多少強く使えるような…。
いやまあ前より強くなった部分を抑えているだけなのであまり関係ない気もしますが。
4.サルンガ、10シンクロ生物
出来るだけ手札を有効活用したいという理念からすると単独で仕事ができないチューナーはその対極にあるような気もするのですが、ビーステッドと合わさって出るカオスルーラーがカード2-4枚分の価値を生み得ること、ジョウエイの追放除去とクソデカ打点に頼りたいマッチアップが存在することから2枚取りました。
複数引くと召喚権を使わざるを得なくなり、それでもまあそこそこ強いとは思うのですがあまり望ましいことではなかったので2枚に留めています。
ティアラメンツや烙印の永続罠魔法は残っているとゲームにならないぐらいのリソースを稼がれますが、破壊による除去では前者は後続を呼び込み後者はサルベージされる可能性があります。
またそもそも中長期戦を見込むとほぼ確実に競り負けるので、除去をしながらも速やかにライフを詰め切ることが望ましい状況です。
それらの要求を高い水準で満たすジョウエイは、今月の環境では強力なフィニッシャーだったと思われます。正直バロネスよりも頻繁に出しました。
従来のクロウ、叢雲に加え、ビーステッド生物が追加されたことで相手ターン中の妨害としても使いやすくなっていることも追い風です。
5.トポロジック・ゼロヴォロス
ジョウエイとほぼ同じポジションです。
出す難易度はやや高いですが、ジョウエイと異なり複数並んでいても一発で一掃できます。
ランダム大量墓地肥しを有するティアラメンツはもちろん、魔法罠を多用する烙印あたりが仮想敵になるので従来よりはセレーネにカウンターが乗りやすくいつもよりは若干出しやすい印象でした。
6.デストルドー、サイコエンドパニッシャーの不採用
サイコエンドパニッシャーは死ぬほど強いのですが、デストルドーが弱かったように感じたので使用しませんでした。
3チューナーかカグヤと合わさって初めてサイコエンドが成立するという条件を満たすのが正直なところかなり厳しいというか、カグヤはともかくうららや(今回は使用していないもののしぐれ等)を手札に抱えたままターンを迎える余裕があるマッチアップがほぼないことを許容できずに抜いてしまいました。
どうしようもない状況を一発で逆転できる可能性が名残惜しいこともありましたが、多くの状況で事故要因にしかならなかったデストルドーは抜いてよかったと思っています。
デストルドーがないとサイコエンドパニッシャー自体も強さに難があるので合わせて不採用です。
応戦するGやエクレシアなどを有効に生かせる環境ならばデストルドーもかなり腐りにくくなると思うので、そういった環境になれば合わせてまた採用すると思います。マグナムートからのサーチ対象なので無理なく枚数を水増しできること自体も強力ではあると思いますので。
7.ラビオン、ヌメロン、タイギャラ
ビーステッドが多すぎるので全く通らず出す機会がなかなか訪れないので一時期抜いてみたりもしないのですが、そもそもラビオンヌメロンの9000点パンチ自体、割とどうしようもない状態でワンチャンス何もないことを祈って突っ込んでいることが多かったので、たとえ今まで通っていた可能性が50%ぐらいあったものがビーステッドのせいで10%ぐらいになっていたとしても
、勝率ほぼ0%の詰みに近い状態から10%でも生えてくるなら十分な気もして結局使ってました。
ここを仮にフォトンロードのような1妨害やサンダルフォン等の制圧生物にしても、ダメなものはダメなことが多かったので悪くなかったような気もします。
ラビオンタイギャラも烙印が多い環境だったので割と出す機会があり、それも含めて取っておいてよかったような気がします。
3.ランクマ走り終えての感想とか
なんだかんだでカグヤにとっては厳し目な環境に感じました。
先月のイシズギミックがきつくてきつくてしょうがなかったので、制限改訂までランクマを触っていなかったのですが、結局烙印が台頭してきた形になり総合的な難易度としてはほとんど変わらずといった状況だったように思われます。
ティアラメンツ、烙印、スプライトといった求められる対策がイマイチ噛み合わない相手が三つ巴の戦いを繰り広げていたことも明確な向かい風でした。
環境が偏っている方がメタる分には楽だったかもしれません。
来月からはこれら3つのデッキへの追加の規制が予告されています。
カグヤは全く影響がないので相対的にやや+ですがどうなるものでしょうか。
気になるのがウイルスカードが急に制限になったことから予想されるラビュリンス新規の存在です。
罠コンは苦手な印象しかないので、今月の3つに加えてラビュリンスが食い込んでくるようなことになるとまたひどい目に遭いそうな気がします。
そんな感じで。
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