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人材育成をアップデートする方法

4月ですね。さくらの開花宣言もあり、
やはり1年で一番スタート感を感じるのはこの季節です。

晴れやかだったり、不安そうな顔をしながら黒スーツに白シャツの姿を見かけるとなんだか、こちらもなんだか心がうずうずとして、当時のことを思いだして、見ているこちらもなんだか恥ずかしくしまいます。

会社のなかでは、
「最近の若い者は、、、」
こんな会話が至るところで聞こえてきそう(笑)、
な時期でもありますね。

育成方法をアップデート

そんなフレッシュな方を迎えたときに、会社ではどんな教育をしてますか。

一般的には、

  • 人事部が準備したビジネス研修をインプット

  • OJTで現場の先輩社員の方法をインプット

な~んてあたりが一般的ででしょうか。

世界に目を向けてみると、日本ほど徹底した研修制度が揃っており、大学卒業のフレッシュな新人を待ち構えている会社が多い国もそんなに多くはないようです。

人材は、大学卒業した時点で一人前であり、その時点で社会の基礎はできている。独り立ちできていない人材は、どこかで学び直してキャリアを積むまで、社会の受け入れが難しくなっているようです。

さて、
日本と海外でなぜそんなに大きく教育の違いがあるのか、
スピーディーな独り立ちをするにはどのようにしたらよいのか、
世界で最も研究や実践が進んでいると言われている子供の教育方法はどんな感じなのでしょうか。

スタンフォードの世界最先端の教育

スタンフォード大学付属のオンライン中学校・高校が、最新の教育で注目されており、世界中から才能ある生徒が集まり、先生たちもその分野の専門家で質の高い教育を提供しているようです。

更に、
授業はオンライン形式なので、スポーツや芸能や音楽やアート等の若い頃から才能が開花した学生は、世界を飛び回ってたりして、通学では学校では通えず、オンラインだからこそ集まる多種多様な生徒がいます。

しかも、その校長先生が日本人!

この校長先生が以下本を出しています。

ほめるのは過程のみ

では、すこし内容をみていきましょう。

子供を褒める際に重要視されるのは、結果ではなく、
「努力したこと」や「積極的に学ぶ姿勢」です。

例えば、パズルを解く際には、完成させたことよりも、その過程での努力や試行錯誤を評価した方が、子供たちはさらに難易度の高いパズルに挑戦し続けます。

これは、キャロル・ドゥエック氏による
「マインドセット」理論として有名なやつです。

固定観念マインドセットではなく、
成長マインドセットを持つことが、
学習において重要だと指摘しており、

固定マインドセットの人は、能力や才能は生まれながらに決まっており、変わらないと信じています。彼らは失敗を避け、常に賢く見られたいと願い、努力よりも才能を重視します。

成長マインドセットの人は、努力や学習を通じて能力が伸ばせると信じています。彼らは挑戦を受け入れ、失敗を成長の機会として捉え、継続的に自分を成長させようとします。

これらのマインドセットが学習、仕事、人間関係など様々な面で人の行動や成果に大きく影響を与えると提唱しています。特に、成長マインドセットを持つことは、困難に直面した時の回復力や、新しいスキルを身につける能力を高めるとされています。

コラボレーションと社会性を重視

星校長いわく、
学習は個人の活動だけでなく、
他人との協力やコミュニケーションを通じて行われるべき、
とのこと。

「この知識必要だぞ!」となると、

人の学習能力は高まります。
私達がこの知識必要だぞ、となるのはたいてい誰かとのコミュニケーションに使えるかどうかであり、社会的文脈の中で感じるそうです。

だれかとの対話とかを通じて、
新たな知識やスキルを獲得することの重要性を強調しています。

この理論を最大限活用した学び方が、

「反転授業」

というもので、
生徒が授業前に予習を行い、授業時間をディスカッションや問題解決に活用するという方法です。これは、生徒の自主性を促し、深い学びを実現するようです。

どうやら、

こうやって世界最先端の教育をみてから、
会社が準備した新人教育を振り返ってみると、
最新の教育論は、逆なものが多々ありそうです。

過去の会社の研修を引き続き教えるのではなく、
「この会社で結果を出すならどんな方法がいい?」
みたいな反転授業や

ゆとり教育世代だからと言って、
ちょっとした結果をほめるのではなく、
努力した過程を誉めるようにして、

もっと自分で考えてチャレンジや学習するような風土づくりをすることで、ひとりだちした社会人が育ち、ひとりづつオーダーメイドで対応しなくてはいけないので、手間がかかりそうですが、

工業製品のようにインプットにかたよった人事育成システムでは、世界と戦える人材が育たなそうなので、すこし見直しが必要だなぁ、と思いました。

ちなみに

「最近の若い者は、、、」に関しては、平安時代の巻物にも書いてあったよう。
平安時代の当時、着物を少しくずして着るのが流行ったようで、おじさまたちが「最近の若い者は、、、」と口々に言っていたようです。

これは、おそらく、
メソポタミア文明でも言ってますな(笑)

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