2020.9.19:愛と責任について

今日は一日どんよりと重たい雲が空を覆っていたのですが、昨晩幸せなことがあったので、幸せ。

夜、先日購入したエーリッヒ・フロム『愛するということ』を読み始める。「愛」を「技術」が必要な難しい営みであるという所から出発して、愛するということはどういうことか、丁寧に記述している。

特に、以下に引用した箇所は印象深かった。

「配慮と気づかいには、愛のもうひとつの側面も含まれている。責任である。今日では責任というと、たいていは義務、つまり外側から押しつけられるものとみなされている。しかしほんとうの意味での責任は、完全に自発的な行為である。責任とは、他の人間が、口に出すにせよ暗黙のうちであれ、何かを求めてきたときに、応答することである。「責任がある」ということは、他人の要求に応じられる、応じる用意がある、という意味である。」by.エーリッヒ・フロム『愛するということ』

自分の身に照らして考えたのはもちろんのことなのだけど、ここ、是非とも今の政治家の方たちにも読んで頂きたい。「責任は私にあります」と口先で繰り返すばかりで、説明もしなければ引責辞任するようなこともないという、「責任」のひとかけらも感じられない政治家ばかりになってしまった。国民が何を言おうと「気にしなければいい」と言わんばかりの態度をとる政治家に「愛国心」というものがあるといえるのでしょうか。

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