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【Sohbanaに】好きなボカロPを追いかけて1年経ったので語るぞ【沼れ】

やあ!みんな音楽聴いてる?
自分はそれなりに聴いてます。初めましての方は初めまして、kαnnαgiと申します。

上位11%という絶妙にイキれない数字 また11か……

さて、上の画像からも分かる通りそれなりに音楽を聴いてる自分ですが、この度焦がれてやまないボカロPを追っかけ続けて1年が経ったので、そこそこの知識で皆さんにおすすめしたいと思います。
それがこの方、Sohbanaさんです。

厳密には1/10に初めてSohbanaさんについてDiscordで言及してるのでジャスト1年ではないんですが、6日程度は誤差ということで。
加えて昨年はSohbanaさんにとって飛躍の1年だったとリスナー側としては感じているので、直近1年の活動を見てSohbanaさんを知った人も少なくないと思うんですよ。もちろん自分もそのひとりなんですが。
なので、「最近Sohbana知ったけどこの人のこと何にも分かんないし何から聴いたらいいか分からないよ~~!!」という方向けのnoteです。
止まらないSohbana楽曲愛を書くにはnoteの余白はデカすぎて書き殴り放題、こんなんなんぼあってもええからね。


1.Sohbanaって誰?調べてみました!

長ったらしく書いてても読み飽きる文になるので簡単にまとめました。
プロフィール出してって言われたらこれだけで済むと思います。

フォントはMVでも登場する「うつくし明朝」

2017年デビューなので今年で7周年。デビュー日は12月7日です。何故か昨年デビュー日を1日間違えてポストしてたのが記憶に新しい。
ここに書いていない情報を書き加えておくと既婚者で(2022/11/3に入籍)、たまにコミュニティでデレてくれます。嬉しい。
あと最終学歴が京都大学です。賢い。
言及嫌だったら消すので一報ください。

さて、2024年1月現在Sohbanaさんはナンバリング的に本人からMVとして投稿されているオリジナル楽曲が27曲(厳密には15.5曲目があるので28曲)あるのですが、それを本人が全6期に分けてシーズン化してくれています。優しい。
ということで、ここで各シーズンの紹介です。

Sohbana各シーズン紹介

第1期:『ミクロハニムーン』~『Stridor』
 本人曰く「好きに作っていたころ」。デビュー作である『ミクロハニムーン』や初のSohbana1万再生を記録した『Stridor』など、細かい部分は違えどロックサウンドが目立つ期。最近この期の『エデンノアート』がラジオで流れてにわかにリスナーが沸き立った。自分もめっちゃ喜んだ。
第2期:『ハルシネイト・デイト』~『月が遠いですね。』
 本人曰く「人を喜ばせようと思ったころ」。『ピンシアニール』や『月が遠いですね。』など、Sohbana系統樹的に現在まで受け継がれるSohbanaらしさの原点が確立されてきた期。
第3期:『ガールズメイクライ』~『伝播』
 本人曰く「好きなものを作ったころ」。Sohbanaさんのヒット作である『ボーイズセイハロウ』『ガールズメイクライ』に加えて、初の可不さんオリジナル歌唱である『伝播』、デビュー作の系譜を継ぐ『マクロハニムーン』などが含まれる、初心者に一番おすすめしたい期。
第4期:『平気なんですよ本当に』~『TYQOON』
 本人曰く「自分を信じ始めたころ」。ニコニコ殿堂入り3曲(『平気なんですよ本当に』、『雨は実刑』、『TYQOON』)と第3期に負けず劣らずのヒット作揃いかつ、初のMEIKOさんオリジナル歌唱である『TYQOON』など、新しい一面が見られる期。
第5期:『CUGE!!』~『ARQETYPE』
 本人曰く「自信が形になったころ」。AiSuu(VoiSona)公式デモソングの『CUGE!!』、ボカコレ2023春TOP100で9位を獲得した『はなれあうゼロ』、そして初のプロセカ実装となった『ARQETYPE』と3曲しかないながらもかなりの密度を誇る期。
第6期:『日刊弾丸滑降』~進行中
 現在進行中の期。楽曲数は2曲(2024年1月現在)だが、主に第1期~第3期のようなロックへの原点回帰が見られるようになってきた一方で、最近のSohbanaらしく動くMVが採用され始めた、過去と現在の融合期。

ここからは上述のSohbanaシリーズ全6期からおすすめを1期につき1曲づつ紹介していきたいと思います。イクゾー!

2.各期ごとのおすすめ楽曲+α

第1期:Stridor(2019-09-01)

好き(初手語彙力消失)
初期banaさんの中では初の1万再生を記録した曲としておなじみですが、この曲はひたすらに「推進力が強い」。ずっと強風に吹かれているイメージ。
BPM203で襲い来るざらついたギターロック、モノクロのMV、静止画でも伝わるその音の強さ。最近のSohbanaさんの曲とはまた違った栄養素が摂取できる曲。
あと副題がめっちゃ好き。
「Curse on You, You, You(あなたに呪いあれ)」、本当にかっこいい。Youが三つあるのも感情の強さが現れている感じでめっちゃ好き。
ちなみにこの曲の続編として作られている『System_Inferior』という曲が1st EP『EPic Plustic』に収録されています。非MV化楽曲なのでサブスクサービスなどで聴きましょう。

ちなみに好きな歌詞はここ。

愛を知らずとも生きてけんぜ
そう思うほど腐敗してんぜ
冷めた料理は作り直すわ
食う気になんかなれない
どっかの人の骨の前で
いつか恋を数えたとして
笑って僕を思い出すなよ 許さない

『Stridor』ラスサビより

Sohbana楽曲で1,2を争う語気の強さだと思うんですが、この曲にはめちゃめちゃマッチしていていいですね。酒が進む。

第2期:アナタナシの秘愴(2020-04-14)

ハッッ(冒頭のブレスに合わせて絶命するオタク)
この曲に関してはサビの歌詞がSohbana史上最強と言っても過言ではないです。個人的にね。

壱、あの子は罹らない私の後遺症
弐、私に係らないあの子の向こう一生
参、好いていた彼も誰かともう一緒
肆、私にわからないあの子の好印象

『アナタナシの秘愴』1番サビ/2番サビ/ラスサビより

このフレーズ、韻の踏み方が綺麗すぎると思いませんか。
「罹らない/係らない」のような同音異義語を使うのはSohbanaさんの曲ではよくありますが、それがはっきり出始めたのがこの辺かなと思っています。なんとなく。最近だと『つるみ私書箱』の「支えて/使えて」とかもそうですね。

あと副題が率直に「Secret Crying without You(アナタナシの秘愴)」なのも好きです。『シックマイナスチック』の「Think Together, Sink Together(みんなで考えて、みんなで沈む)」や『ピンシアニール』の「I'll praise you all ←Huh?(はいはいえらいでちゅねー←え?)」と言い、第2期は副題大優勝のシーズン。というかSohbana楽曲の副題全部好き。まだ出してないやつも全部出して欲しい。

ちなみにこれは追加情報かつ最近知ったんですが『平気なんですよ本当に』は『アナタナシの秘愴』の後日譚らしいです。『アナタナシの秘愴』→『平気なんですよ本当に』→『天使のやり方(平気なんですよ本当にの後日譚)』の順番で聴くと曲の解像度が上がっていいと思います。おすすめです。

第3期:ガールズメイクライ(2021-02-28)

自分はこの曲と結婚しています。もう一度言います。
自 分 は こ の 曲 と 結 婚 し て い ま す 。

あと何故か本人からOKが出ている

先ほどお話しした通り初心者の方に一番おすすめなのは第3期なんですが、やっぱりその中でも圧倒的に求心力の高い楽曲は『ガールズメイクライ』だと思ってます。
この曲のおすすめポイントは2つあって、それが「歌詞の質感」と「ダブルミーニング」です。
まず「歌詞の質感」ですが、

あれやこれや から踊りは
無理繰り手にした甘美を纏うて
冷ませもしない熱が心地くて
二人をやっている

『ガールズメイクライ』1番Bメロより

CQが聞こえる 魔法はまだ不成
こんなホラ吹きをさえ有難がる
制服のまま止まることのない
立心偏の私情を編んでいる

『ガールズメイクライ』2番サビより

ね、良すぎません?
……すみません、説明します。
前者は落ち着いたAメロから音数の増えたBメロに移り、少しばかり歌詞にも熱が纏わりつくような質感。ちょっとえっちだ……
後者は現実味のない「魔法」という言葉と現実味のある「制服」という言葉を近くに置いてリアルとフィクションを綯い交ぜにしたうえで「立心偏の私情」とかいう超キラーフレーズをぶち込んできているのがあまりにもいい。
しかも動詞が「編む」なんですよ。
1番では「一身上の都合」、2番では「立心偏の私情」。これに対して「編む」という動詞を持ってくるセンス、おみそれしました……
「ダブルミーニング」に関しては初見の方に対してここで言及すると面白味がなくなっちゃうのでMV見てきてください。最後に驚きで大声出してください。

あと例によって副題に言及しますが、『Catastrophe a Go-Go(心ゆくまで大惨事)』は声に出して読みたい副題ランキングNo.1超えて殿堂入りだと思います。訳もおしゃれですし。

第4期:モノローグがうるさい(2022-05-02)

「てーって~」でおなじみVocaDuo2022参加楽曲。歌い手版ボーカルはriolさん、映像は深瀬佑さんが担当された、この頃のSohbanaさんにしては珍しいぬるぬる動くアニメーションMVつき。

さて、第4期と言えば一番のヒット作である『雨は実刑(19.3万)』、次点の『TYQOON(15.1万)』などがあるわけですが、そんな中正直に言ってしまえば第4期で一番再生数の少ない(2.8万)この曲を選んだかというと、ずばり「緩急のつけ方がピカイチ」だからです。

この曲のインストを聴いてもらうと分かるんですが(下記リンクからGoogle Driveにアクセスしてモノローグがうるさい off vocal.wavを聴いてください)、

この曲に限らず、Sohbanaさんの曲はイントロ→Aメロで一気に音数が少なくなることが多いです。この曲も例に漏れずボーカルINてーって~OUTしています。
結局1回減った音はBメロやサビで大体帰ってくるんですが、この音数減らしの恩恵を最大限受けているのが多分『モノローグがうるさい』のCメロ→ラスサビです。

読めない 読めない 戦う気が知れない
やれない やれない 止め時かも知れない

『モノローグがうるさい』Cメロより

間奏から音が減ってこの2行の歌詞のあと、フィルインからの一気に音が増えて、

愛する気だったあたしを変えては
なりたくない様な大人になってく
愛する気だった未来については
考えたかった、祈る前にさ
そうなる前にさ

『モノローグがうるさい』ラスサビより

あ"!?!???!?!?!!?!?!?(遺言)
唐突にぶち込まれる1番/2番とは全く違う構成のサビ。歌詞の切なさも相まってリスナーのライフはもうゼロよ状態。味わってくれ、この情緒がめちゃくちゃになる感じを……
このパートは映像を見ると旨味2倍どころか3倍4倍にも膨れ上がると思うので、ちゃんと映像も見てください……
……遺言長いですね。

第5期:はなれあうゼロ(2023-03-19)

「ボカロのM-1」ことボカコレ2023春TOP100で9位を記録したヒット作。お笑いのボカコレで言うとキュウ。でもSohbanaさんはカベポスターっぽい。大喜利上手いし背が高くて眼鏡だし(特徴が片方に寄りすぎている)。

話を曲に戻したいんですが、この曲については自分から語れることはあまりありません。
何故なら全部Sohbanaさんの書いてくださってるFANBOX記事に書いてあるからです。自分なんかより数倍分かりやすい文章を書いてくださってるので読みましょう。

一言だけFANBOXで言及されていない部分について話すとしたら、

泣いたりしない
泣いたりしないよ
泣いたりしない
消えたりしないよ

『はなれあうゼロ』1番サビより

ここぞという部分でこんなシンプルな歌詞を持ってこれるの、凄すぎると思います。普通もっと歌詞詰め込みたくなりますよ……

ちなみに『はなれあうゼロ』はSohbanaさんの曲の系統樹的に本流を突っ走ってるらしいです。何とは言いませんが『ミクロハニムーン』『マクロハニムーン』を聴いてると『はなれあうゼロ』の旨味も膨れ上がるんじゃないですかね。

第6期:つるみ私書箱(2023-12-08)

花隈千冬~~~~ッ(天を仰ぐ)
この曲のニコニコのコメントでいらん解釈を垂れ流してニコるをもらっている人間がいたら自分です。コメント見てこいつ絶対kαnnαgiやろ……という人がいます。この後の言及で多分バレます。

この曲に関しては本当に歌詞・メロディとボーカルと映像のシナジーが記憶に残る素晴らしい出来栄えなんですよ。ボジョレー・ヌーヴォーのキャッチコピーみたいになってるけど。
すれ違う関係の切なさを歌詞に乗せて、それを歌い上げる儚い千冬さんの声が今までにないSohbanaさんの色を醸し出して、更に中村真綿さんのアニメーションがその感情の揺れ動きを表現するかのように曲を彩っていく。千冬さんの声に中村真綿さんのイラストの雰囲気がまた本当に合う。

第6期は先述した通り過去と現在の融合期であると勝手に言っているんですが、この曲は「懐かしさ」をすごく感じる1曲だと思ってます。Sohbanaさんの曲を聴いたことがない人でも「この曲、なんか懐かしいな」と思ってもらえる、心の隙間に入りやすい1曲かなと思います。

あとこの曲に関してはスペースでほぼほぼガールズメイクライとおっしゃってたはずなんですが(記憶違いだったらすみません消します)、3年前にガールズメイクライが自分の曲で一番好きという言及があったのと、Spotifyでのつるみ私書箱のおすすめコメントを見る限りSohbanaさんはこういう系譜が好きなんだろうなと思います。僕も大好きです。

らしいっす(モヤモヤさまぁ~ずナレーション風)

番外編:バックレリルハ

+α枠。
唐突にさっきのシーズンの紹介では1ミリも言及してない曲が出てきて「なんですかこれは」となっている方も少なくないと思います。
何故ならバックレリルハは2nd EP『EPic Eclipse』収録で非MV化楽曲だからシーズン分類の中には入ってないんですよね。でもどうしてもおすすめしたい。何故なら自分が好きだから。ちょっとだけエゴに付き合ってください。

この曲を一言で表すと"構成が完璧"。最近の楽曲で言うと『日刊弾丸滑降』もほぼほぼ同じ構成をしているんですが、1A→1B→サビ→間奏→2A→2B→サビ→間奏→Cメロ→サビ(『日刊~』はCメロ欠け)を2分29秒に無駄なく詰め込んでいるのは完璧の一言に尽きます。
加えてBPM170というSohbana曲にしては早めのテンポ(数えたらナンバリング楽曲21/28がこの楽曲よりBPMが遅かった)で軽快に駆けていくサウンドは必聴。今すぐ皆さんが愛好している各サブスクサービスの検索欄に「バックレリルハ」と打ち込んで聴いてください。それか『EPic Eclipse』をお貸しするのでiPod(死語)かなんかにぶち込んで聴いてください。

3.まとめ

いかがでしたか?(まとめサイト風)
初めは3000文字くらいでまとめられたらいいか~とか悠長なこと考えてたんですが、いつの間にかこんな文章量になってしまいました(数えたら6600文字超ありました)。ここまで読んでいただいたあなたには感嘆と賞賛の拍手をば。このnoteをきっかけに少しでもSohbanaさんのことを知る方が増えてくれると幸いです。
好評だったり筆が乗ればまたnoteを書くかもしれないです。
次回があればまたお会いしましょう。では、
ここまでお読みいただき、ありがとうございました~!







P.S. 楽曲についての本人からの言及情報が欲しい場合はpixiv FANBOXを漁るか「"情報が欲しい曲名" from:Sohbanasick」でTwitter(現X)で検索をかけるといいと思います。ワザップです。


P.S.2

見つかってしまいました
いつも大変お世話になっております内容に不備などありましたらDMかリプライでお問い合わせください(動揺)


P.S.3

なんとbilibiliにあるSohbanaさんの紹介動画にてこちらのnoteが取り上げられていたみたいです(フォロワーさんから教えてもらった)。すごい。

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