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病院選びは都道府県を超えてもいいんだ。

2010年にサルコーマが発覚しましたが、約7年間に渡り地元の大学附属病院にお世話になっていました。いまでもお世話になっていますが。

地元病院は大きくて地方から患者が集まっているような所です。ただ、他県に住んでいる患者は1人も会ったことはありません。それが当たり前だと思っていました。
病気になるとネットで沢山調べますよね。私も検索は大の得意で、肉腫専門医が大阪の病院にいらっしゃる事は知っていました。

「大阪は都会だし専門医に診て貰えていいなー。お金無いし、遠いし、仕事あるし」

私はこの命がかかっているのに、ネットの世界で余命5年とか書かれているにも拘らず、

「2020年のオリンピックこの目で観ることはないんだな」

東京にオリンピックが決まった時の日本中の歓喜に悲しさを感じて、入院中の隣のベッドのA子さんと「私たちには関係ないね」って話していたのです。
本当は生きたいのに何年か後の未来が想像出来ないのです。

こんな状況を抜け出したのは、2018年の3度目の再発した時。

大学病院の先生に手術が出来ないかもって言われてからです。ハッキリ言われたのではなく、実際は婦人科の領域を超えて腸に転移しているので外科にお伺いをしないとわからないっていう事です。

婦人科の先生は自分の専門外になっているので、言い分は勿論わかります。ただね、頭の堅いわたしは素直に受け取れません。
少し困り果てた医師は、前年の春に異動したずっと担当してくれていた今は他病院に勤務している先生にセカオピ行ってもいいんだよ、と言われ私は相談に行きました。

久しぶりに会った先生に話を聞いてもらい、手術は出来ると思うと力強い言葉をもらったのと、そろそろ専門医に罹ってもいい頃だと思うと先生は述べられました。

そこで急に私のスイッチが入ったのです!
背中を押してもらえたような感覚。

そこからは素早く行動しました。肉腫専門医にコンタクトを取りたく首を長くして連絡を待ちました。

初めて会った専門医の先生はこの病気を詳しく説明してくれました。私はこんなに長く時間をかけて診察してくれる医師に初めて出会いました。
人はやはり温かさが大切ですね。先生を訪ねてくる患者が全国から集まってくる理由がわかりました。

結局手術をする事になり外科医を紹介してもらいました。東京から神奈川まで移動しその日に受診しました。初めて会った外科の先生もとても温かい方でした。お会いするまでとんとん拍子に話が進む事に不安があったのですが、すぐに手術をおねがいしたいと思いました。
この先生方に今後助けて頂きたいと思える方でした。地元病院を批判する訳では無いのですが、やはり病気はスピード判断を要すると思います。
どんな仕事だってスピード勝負なところはあると思います。
私は会社員時代つねにスピード力でお客さんの役に立ちたいと思って働いていました。いかに早く見積もりを計算して届けるか。
なので友人でもレスポンスの早い人は大好きです。そういうことで人は強い繋がりが築けるんじゃないかって思ってます。

話は逸れましたが、私は先生方のお陰でまだまだ元気に生きています♡飛行機乗って手術受けに行くという選択が出来た自分を褒めてあげたい。

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