ドルオタが読む鬼滅の刃アイドル論vol.2 〜選抜とフロント編〜
アニメ3期刀鍛冶の里編本当にありがとうございます!!!!!!!!!(もっと序盤に出すつもりだったのに早くも最終週に入っている…………)
もう本当に……今期から無事玄弥くんがただの玄弥くんから不死川玄弥くんに昇格して本当に感無量で……。話が進むまで苗字は出せないがキャラグッズを出さないわけにもいかないため今まで数年間結局謎のキャラとして君臨し続けていた玄弥くんが…………感無量。
さて前作では無限列車編とアイドルの卒業コンサートを絡めてnoteを書いたわけですが、
今回は大所帯アイドル(特に48系、坂道系)を推す上で逃れられないテーマ・選抜制についての話をします。
ていうか前回書いたのが無限列車のときだったので私のドルオタ状況がだいぶ変わってきていて、いまガッツリ48オタクやってるわけではないけど、そこは許してください
鬼滅の刃、選抜制(※卒業制度あり)
前作で無限列車は煉獄杏寿郎卒業コンサートの概念だったのではないか?という話をしましたが、鬼滅自体各エピソードごとにセンター・選抜メンバーが決まってゆき、無限列車の煉獄さん→遊郭編の宇髄さん→刀鍛冶の無一郎くん・蜜璃ちゃん(鬼滅初ダブルセンター!!!)と韓国アイドルでいうカムバごとにセンターが変わり、選抜メンバーが一気に入れ替わる作品で、ここまでフロント最前列張ってきた善逸と伊之助がここにきて選抜落ちることある?
あるんだよ…………
フロント常連・人気投票1位メンバーが普通に選抜落ちしていたりします 思い切りがすごい。
そしてここにきて初めての選抜入り・フロントメンバーに昇格してきたのが他でもない不死川玄弥くんなわけですが…………
選抜がいればもちろん非選抜の概念もあるわけで
大所帯アイドルで非選抜メンバーを推したことがある人は必ず知っている感覚だが、玄弥くん選抜入りは「ついにきたか」の感です ここまで本当に長かった……
そもそも鬼滅、柱が9人、炭治郎くんの同期5人&そこに絶対外せない禰豆子ちゃん足して6人、それだけで主要メンバーが計15人いるわけで、(ここにプラスアルファも勿論あるし)15人一気にグッズが出たりコラボが来たりというのは……たまにはあるけど……まあだいぶ厳しい世界で……しかもまあこの15人の中にグッズ出すなら外せないメンバーが固定でいるわけで(グッズ売上として考えると2020以降もはやOBの位置づけの煉獄さん外せなかったりするよね、まあなにせ400億の男ですから)
というわけで、スポットライトが当たること自体がかなり狭き門なのだ鬼滅は。こんな国民的漫画になったのに……アニメが進んで→物語の中でスポットライトが当たって→そこでようやく選抜に入れる。後半にならないと目立たないポジションの奴を推している場合これが……本当に……長い!!!!(数年単位で待ったので「今日は回想シーンに出ます」の回だけでだいぶ気がおかしくなった)
三次元のアイドルを推しているときと違うのは、既に原作が完結しているので、「遅かれ早かれ必ずセンターの順番が回ってくる」「必ず選抜に入れる」「スポットライトが当たる時が来る」という確信があって待てるからで、三次元アイドルだったら……普通に……推す側が心折れてる可能性はある……(三次元の芸能人を推しているなら当人が見切りをつけてグループを離れている可能性すらある……)
2019年からアニメやっててるというのに推しのセンター早くても絶対来年以降ですからね (でも絶対に順番は回ってくるから、それを信じて待てるのだ)
実際問題、選抜やセンターが回ってくる前に熱が冷めて離れてるオタクもかなりの数いるだろうし。まあそれは何のジャンルを推すにしても同じことですが……
非選抜と努力の話
三次元アイドルの私の思い入れのあるメンバーの中には研究生から見守ってきたメンバーだったり、同期後輩にどんどんスポットライトが当たる中なかなか目立てる機会がない子についての思い出はいくらでもあって、玄弥くんの意固地なまでの一生懸命さとか、諦めない強い気持ちとか、不器用で素直でまっすぐでどんなに壁にぶち当たっても折れないところとか、どう考えてもその層にクリーンヒットする。
主人公だからそりゃそうでしょう、漫画のお約束でしょうと言われたらそれはそう(それはそう)なのですが、炭治郎くんの代の同期は本当にひとつの期にこんなにレベル高い子揃うことある?と思うくらいに出来がよく、23巻で綺麗さっぱり完結せずに引き伸ばしが起きてたら、おのおの十分に条件は達成してるから同期が次々に柱になって柱編が始まっただろうし(ジャンプあるある)
その黄金世代の期の中で、玄弥くんは鬼滅の刃という作品の基本のきの部分の呼吸が使えない。作中でも明確に「才能が足りてない」と位置づけされている。(ファンブックで階級が確認できるけど、やっぱり同期の中でも一段下にいるというかついていけてないんですよね)
そもそも入隊のきっかけになった兄がこれがま〜〜〜〜出来がいい。(師匠も言わずもがなだし……)兄の愛情からくるものではあったとはいえ、それでも憧れで目標で追いつけない兄から直接「向いてないから辞めろ」とはっきり拒絶されても、実際に才能が足りなくて向いてない自覚があっても、邪道の戦闘法に縋ってでも、それでも辞めたくなかった諦めたかった兄の背中を追いかけたかった、その必死さが本当に本当に本当に刺さるものがある。
非選抜を推すということ、なかなか昇格できない研究生を推すということ。この懸命さと泥臭さが本当〜〜〜〜に、どうしようもなく愛しくて好きだ……。研究生密着が好きな人は間違いなく不死川玄弥のことが好き(クソデカ主語)
今後に控えている上弦壱戦、私は間違いなく寝込みますが、無一郎くんと玄弥くんのティーンエイジャー二人で「自分にできることは何か」を懸命に探す姿がたまらなく健気で大好き。
私がどうしてアイドル論として鬼滅の話を書いているかとも重なるんですが、芸能の世界もそうですが、受かったらゴール、昇格したらゴールではなくて、むしろそこがスタート地点というか、周りには自分より凄い人が、キャリアの長い人が、とんでもなく才能があってひょいひょい周りを追い抜いていく人が当たり前にいて、その環境の中で自分が活躍するにはどうしたらいいのか?この中で戦っていくにはどこを武器にしたらいいか?の自己プロデュース力が問われるもので、
それを全員が模索して、違うと思ったら修正して、めちゃくちゃ努力して、自分ならではの戦闘を確立していくのが本当〜〜〜〜に好き。そして周りから見れば才能モンスターに見える無一郎くんだって「体格の小ささ」「筋肉量の少なさ」「若いゆえのキャリアの少なさ」みたいな、もう自分ではどうにもならない部分のコンプレックスが(コンプレックスとまではいかなくても、自分にはここが足りないから……と思う部分が)あるリアリティ、好きだ……
バチバチ自信家に見える宇髄さんだって自分の才覚について客観的に分析して「もっと凄いやつがいる」と全面的に認めていたし、しっかり裏方フォローに転向して目立たないところでのフォローに務められる血に足がついたところだとか、少年漫画の明るくて強い自信家お兄さんにしてはかなりレアなリアリストぶりだし、鬼滅のなにが好きって「天才なので別に努力も何もしないけどめちゃくちゃ強いです」なキャラ造形をしないところかもしれない。強い人はめちゃくちゃめちゃくちゃ努力して血反吐吐くぐらい自己研鑽した結果なので……刀鍛冶アニメの無一郎くんの努力の証のバッキバキに割れた腹筋、ウワ️‼️‼️‼️と思ったもんね。華奢非力ダウナー美少年ではないんだよな……
少年漫画なら炭治郎とか善逸みたいなポジションの子は最後までちょっとプニッとした柔らかそうな細身で終わりそうな子達が鍛えて鍛えて鍛えてとんでもない筋肉量になっていくの(今後のアニメ範囲にはなりますが)良いんだよな……まあ筋肉が作者の趣味である可能性は否めませんが……
メディアミックス選抜の話
で、玄弥の話で持ち出したその問題の兄だが、兄が(作中の立ち位置でなく、メディアというか制作の売り方的に)選抜なのかと言われると今のところ全然そんなことはない 今期終わって次が発表されてそこそこ話が進んだら変わってくるんじゃないですかね……最後の最後はほぼ確定フロント1列目or2列目裏センターだけど、そこまで話が進むまでは選抜にすら……なので……
作中の設定の部分然り、メディアミックスの売り出し方然り、わりとかなりシビアなところあると思う。こんだけ日本全国アニメ漫画見ない人ですら炭治郎禰豆子の顔はわかる……みたいな状態になってるのに……。
で仮に選抜入っても、今期は売り方が炭治郎禰豆子+無一郎くん蜜璃ちゃん!って感じで、玄弥に関してはめちゃくちゃ毎週「いる」んですがイマイチ選抜!!!って感じではなかった(OPED演出とかコラボ展開とかビジュアル関連とかね…………)ですが、それでも私はグッズ販売の名前が「不死川玄弥」になったのを見た段階でもう感極まったので十分嬉しいです(喜びの閾値の小ささ)
改めて選抜とフルネーム解禁おめでと〜〜〜〜!!!!!!!!!
(苗字が解禁されるだけでお祝いとなる界隈)
本当に今季のアニメが刀鍛冶編まででバシッと終わっちゃうみたいなので、推しの初選抜はまだまだ先です。
待ちます 最後は絶対にセンターなので
無限列車編の映画公開から数年経って、アニメワンクールやっても流石に一時期ほどの熱狂感は無くなったなという体感はあって、紅蓮華炎の年は鬼滅の歌!といえば作品の好き嫌いに関わらず皆知ってたけど今はわかんない人も多いだろうな。
そもそも私に最初に鬼滅を熱く勧めてきたのは小学生の義妹なのですが小学生にとっては「低学年のとき見てたちっちゃいときに流行ったやつじゃ〜ん、それは古いよ〜今は別のが流行ってるんだよ」という認識らしく、もう流行は通り過ぎているらしい まあそれはそうだよね……😭😭😭😭沼に引きずり込んでおいて私を置いていくな
でも個人的には今季の刀鍛冶の雰囲気めちゃくちゃ好きでした、オリジナルで補完されたシーンも「ああ〜〜こういうの見たかったやつ!!!」が的確に入っていて、ここまで数年待ってたファンがほしいもの……を考えられている感じがして、私はすごく好き。お話的にも今までのシリーズと比べるとちょっと落ち着いてるというか、辛口に言うとちょっと地味。でも本当に本当に満足度が一番高かった!!!
通じる人にしか通じないと思うけど、今の鬼滅の雰囲気、最近の48とか最近のハロプロとかを見てるときの感覚に近いかも(※主観の話なので異論は認めます本当に)
国民的爆発的人気ってわけではなくなって、最近のは全然見てないわからないって人がどんどん増えて、ニュースに大々的に取り上げられたり信じられん量の放送枠が確保されることもなくなり、今アニメやってたんだ……?くらいの認知度になっても、それでも物語は続くし、いまを追いかけている人だからこそ、待っていたからこその感動も嬉しさもあって、好きだなと思う。刀鍛冶。最終話楽しみです!!