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刀剣乱舞が世界を広げてくれたこと

大好きなゲームが今年の初めに5周年を迎えました。わたしもそれに伴い審神者6年生に突入しました(※刀剣乱舞のプレイヤーのことを「審神者」とよびます)
1年生が6年生になる、中1が高3になる、結構長いこと刀剣乱舞と一緒に歩んできたな~~!と思うしここまで長続きするとは自分も思わんかった……ひとつのジャンルがこんなに続いたのは私にとっても初めてのことです
いわゆるポチポチゲーなのでゲーム性があるかと言われると微妙だし……ストーリーはあって無いようなものだし、序盤は(ゲームの存続自体が)もうどうなることがと思うようなことが沢山ありましたが…………5周年を越えたいま、刀剣乱舞は私にとって出会えてよかったなあと本当に思える作品だと思ってます。

学ぶこと、作ることが好きだった

私は昔から歴史ジャンル、特に日本史が好きだったので、室町~戦国が舞台の作品によく触れていました。にわか知識だけど幕末もちょっとだけ……!ちなみに戦国は織田信長と石田三成、幕末は長州藩(だいたい高杉晋作周辺)が好きです。列挙するとすげ~~~~ミーハーですね。
ファンキーな人が好きなのかと思わせておいて石田だけ明らかにタイプが違う(※ちなみに石田が一番好きです)

あと自分でお話を考えるのが大好きなタイプでした。いちばん古い記憶だと幼稚園児の頃、自分でポケモンのストーリーを妄想してた記憶があります……生まれながらのオタクとはこういうことです……

刀剣乱舞は本当に「公式のストーリー」みたいなものがすーーーーーごい薄いです。本当に。刀剣乱舞のオタクがストーリーやキャラクターの発言について熱く語ってるのはだいたい舞台やミュージカル、アニメや映画の話であってほぼゲームの話ではない……と思います…………。ゲームの少ない情報から膨らましていくのがやたら得意なオタクが多いのですが公式情報を見るとそんだけしかないの!?!?!みたいなことがザラです。余談ですが6年目にして初めて推しの回想(ほかのキャラクターとの会話、短いドラマパートみたいなやつ)が実装されました。初日からいるのにか?????????嘘やろ??????

だから、「公式が最大手」みたいな、毎週アニメでドバドバ供給が来るジャンルが好きな方はなかなかつらいジャンルなんだろうと思います。現に別のアニメが流行して離れていった方は沢山いて、今ジャンルに残っているのは舞台やミュージカルが好きな方と、あとはたいてい見えないものを見ようとして望遠鏡を覗き込むのが異常にうまいオタクたちです。

二次創作の視点から言うと、公式のストーリーがほとんどなく、「それぞれの本丸」に自分だけの世界があり、自分だけのオリジナルストーリーを作っていくゲーム。他の本丸とメンバーも違う、物語も違う、どんなふうな設定にするか?というルールも自由、キャラクターの性格が他の人と違っていても当然、というジャンルなんですが、それがめちゃめちゃ私には向いていました。「解釈が違う」という話を聞くのが楽しい。教育方針が違うんだから仲がいい子とか性格が違っても当たり前なんですよ……その自由さゆえに居心地がいいんだと思います。

推し(※刀)は会いに行けるアイドル(概念)

刀剣乱舞、だいたい48グループみたいなジャンルです。刀剣乱舞の推しは会いに行けるアイドル!!!!!!
オタ活をしているとだいたい東京一極集中になりがちなのですが、全国に「ご当地ゆかりの刀」がいることにより、東京一強にならないところがすごく好きです。

私がよく行くのは福岡市博物館と広島県にあるふくやま美術館ですが(もう道案内無しで行けるレベル……)、推しのご実家(※所蔵元の事です) は京都ですし、この5年で色んなところを旅しました。東京、京都、福岡、名古屋あたりは旅行するチャンスが多いところだと思うんですが、福山、丸亀、阿蘇、三島…… 私はまだ現地に行けてないんですが水戸、結城、足利……行きたいところが沢山あります。どんな地域でも「聖地」になり得るのが刀剣乱舞で、知らない土地にも「行こう」という気持ちにさせてくれるのが刀剣乱舞なんですよね……

静岡県三島市にある佐野美術館、推しの刀の展示があるということで2回行ったんですが、地元から東京まで飛行機で1時間半、東京から三島までだいたい2時間、四国に住んでいる私にとっては刀剣乱舞がなければ観光先の候補に入らなかった土地だと思います。三島、ゲームコラボ目当てに来た私たちを町全体で暖かく迎えてくれる大好きな町です。

色んなところを巡ったけれど行き先はお城だったり美術館、博物館、神社仏閣がメインなので、20代のうちに全国各地の美術展や博物館を回った、現地の特産品を食べて歴史を学んだ旅行の経験は決して無駄にはならないと思う…… 
美術館、博物館、ゲームサントラを演奏するオーケストラのコンサート、審神者になってから色んなところに連れていってもらいました。ちょっと敷居が高いかな……と思ってたものをひょいっと飛び越えさせてくれたジャンルが刀剣乱舞だったんですよね。

地元が聖地になり得るということ

残念ながら地元の刀は未実装です。というのもあまりにも平和な土地すぎてなんかいい感じのエピソードを持った刀がイマイチ居ないからです。頼むからいつか来てくれ。

刀剣乱舞、大きいジャンルなのでミュージカルなんかをやると全国の映画館でライブビューイングをやってくれます。
ジャンル外の方に説明する時には「年末のカウコンみたいなのがあってね~」と話しているのですが、2018年のミュージカル刀剣乱舞真剣乱舞祭のテーマが「日本の祭り」だったのですが、

Twitterで各地の反応を見てると、京都会場は祇園祭の歌が歌えるわ青森会場がねぶた祭りで沸くわ、徳島会場が阿波踊りで沸き、高知会場がよさこい節で沸くわ、札幌会場がソーラン節の合いの手が完璧だわ、全国各地で同時に「うちの地元!!!」を全力で楽しんでいたそうで、それはライブビューイングじゃないとできないことだし、新時代だ~~!!!!!!と思いました。日本の夜明けぜよ……余談ですが刀剣乱舞のオタクの8割くらいはよさこい節が歌えます。

あと地元のアイドルみたいになってる刀たち、かわいい………………

何年経っても続けられる趣味になり得ること

私は織田信長が持ってた刀が好きで、推し以外にもおっなんかいいな~~と思って解説を読むと織田の刀だった案件が多発してる審神者なんですが、(織田信長が同担というパワーワードを愛用しています)(あのキラキラ感いいよな、わかるよ(何様?))何百年前の偉人が愛用してたものが普通に目の前にあるの、たまに実感してふるえます。「桶狭間の戦いで」「本能寺の変で」とかキャプションに普通に書いてあるんですよ……それが当たり前に目の前にある。すごいことだな……と思います。

国宝や重要文化財になってる刀たちは、きっとこの先ずっと守られていくんだと思います。
きっと毎年1月になったら福岡市博物館にはへし切長谷部が展示されるんだろうし、それは何年経っても何十年経っても続くんじゃないかと思います。

だから今後何十年と経ったあとに、「若い頃よく来てたわ~」と言いながら刀を見に行けたら、なんかいいよな~と思っています。何百年とずっと変わらず在り続けるものだろうし。ずっと続けていける趣味になればいいな~、と思いつつ、いろんな刀を追いかけています。

刀剣乱舞!!!!!!たのしい!!!!!!




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