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推しが同じ次元にいる世界線

いま、生まれて初めて「推しに認知される」という経験をしている。現在進行形で。

ドルオタ歴はそれなりに長いのですが、田舎に住んでいることもありなかなか現場に行けず、いちばん最初に推したアイドルが柏木由紀さんだったこともあって、「私なんかがアイドルの子に覚えてもらうなんて夢のまた夢……」という思いがずっとあった。

前回の記事にも書いたんですが、最近「アイドル」を応援するスタンスを変えて、積極的に発信するようになった。「全部読んでるよ」という言葉を信じてInstagramのメッセージにも短文長文問わずコメントを送って、Twitterでも配信でもあらゆる媒体で「見てるだけ」「いいね、RTするだけ」ではなくて、傍観者になるだけじゃなくて、参加する側に回るようになった。

コンサートでありがちな「キャー今私の方見たかも!?」とかじゃない、「いつもコメントをくれるかんなちゃん」として自分が推しの世界の中に存在していること、信じられなくてびっくりする。

チケットが当たったのでNMBのzoomお話会にも参加することができた。
アイコンで覚えてもらってても大丈夫なように、アイコンとHNとユーザー名をドーンと記載したバーチャル背景までご用意した。

NMBのzoom会は(チケット名義と一致してることを確認するために)zoomのユーザー名を本名で登録するルールになっているんですが、

わたしのHNは中学の頃に名付けたペンネームなので、由来は本名に紐づいてるんだけど たとえば「本名:まゆみ」→「アカウント名:まゆ」だとか、「本名:ゆか」→「アカウント名:ゆーちゃん」とか、そういう本名をもじったやつでは一切ないのに、表示されてる名前は本名なのに、

「かんなちゃん!」と叫んでくれたり、「そのアイコンわかる!いっつもTwitterに書いてくれてるよね!?大好き~と思って見てる!」と言われたり、

コメントで送った「次話す時はお揃いのアイシャドウをつけるね」を覚えててくれて、「今日アイシャドウお揃い!?」と向こうから話しかけてくれたり、配信に行ったら「いつも来てくれてありがとね~」と言われたり。

お揃いのネックレス欲しい~とコメントしたら「これ可愛くない?買いなよ~」と返ってきたり、おすすめしてる美容室行ってみたいとコメントしたら「え、行きなよ、まあ予約頑張らないと予約取れないけどねwww」と返ってきたり、

最近のわたしのオタ活はなんというか、
「オタ活」というより友達が増えたような感覚だ。

アイドル相手にめちゃくちゃおこがましい。何百人いるファンのうち1人のしょぼい奴だということは重々承知だしめちゃくちゃおこがましい。

おこがましいけれども、オタ活をやってきてこんな気持ちになったことはなかなかない。

今応援してる子たちとは歳は離れているけどお互いタメ口で話すし、共通の趣味があったり、夜の配信でな~んでもないような話にコメントしたりする。

落ち込んでいたら元気づけたいと思う。

なんでもないようなことを共有したいと思う。

キラキラしたアイドルたちを手が届かない画面の向こう側の遠く離れた存在だと思って長年過ごしてきたけど、
こんな楽しみ方もあるんだなあと気づけたのはごく最近になってからです。

自粛期間に入って現場がなくなったことは寂しかったけれども、それによってアイドルちゃんたちがSNSや配信に力を入れ始めたり、都市部で毎日・毎週のように通える人とそうでない人が同列に並べるきっかけになったのが自分が勇気を出すきっかけになったのかもしれない。

二次元のオタクを長年やってきたので、推しの世界に自分がいるという感覚に未だに慣れなくて、
アニメやゲームのキャラクターというのは「私」に向けられている台詞であっても、その絵を描く人がいて、脚本を書く人がいて、声を当てる人がいて、キャラクターの「意思」があるのか?と言われるとそうではないのだけれども、

実際に声が届くし、好きな子が自分のことを覚えてくれているし、アイドルの世界ならではの楽しさってこういう距離の近さなんだろうなと思ったり。

「かんなちゃん!」と呼んでくれる声はわたしだけのものだ。

推しに自分の言葉や気持ちを直接届けられる現状を大事にしたいなと思いながら、せっせとDMを書き続ける日々です。

ATCで会いたいとコメントしたらインテックスでも会おうよ~と返ってきた。

いつの日か絶対直接顔を見て話したいな。
それまでの準備期間として、推しにたくさん言葉を届けたいなあと思っています。







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