神奈3月号

立春から一月あまりが過ぎて、すっかり春めいてきたように感じます。春は素晴らしい季節です。始まりと再生の頃合いです。豊饒神デーメーテールの悲しみも収まってきたのかと推測できます。この希望と期待が胸の中で膨らんでいく気持ちは春にしか味わえないものです。しかし若き春はすぐに過ぎ去ってしまい季節は駆け足で成熟した夏を迎えるのでしょう。それでもこの淡い温もりをできる限り味わいたいものです。

さて、今月号のテーマは「景色・光景」にいたしました。情景描写は小説において重要な要素の一つですが、景色や光景から作品を書くとどのような形に仕上がるのでしょうか。今月号もぜひじっくりとお楽しみください。(編集担当:文野)

執筆陣

春風月葉:「花れ時(はなれどき)」

作者コメント:「はじめましての方が多いかと思います。文字書きの春風月葉です。この場で皆様にご一読いただける機会を得られたこと、皆様との出会いに感謝を。またどこかでお会いしましょう。」

文野麗:「ラブレターに火をつける」

作者コメント「この頃は暖かくなってきましたね。お陰で私は少しずつ自分のペースを取り戻しつつあります。冬の間空に被さっていた見えない蓋が外れて、温もりとともに世界と心が広がっていくのを感じます」

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