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地域と深くつながる「暮らすような旅」がしたい。アメリカと日本にルーツをもつ、かねごんさんの理想のライフスタイル


「一か所ずつ時間をかけてゆっくり過ごしながら、色々な場所を旅したい。」

そんな理想のライフスタイルを語ってくれたのは、POOLO JOB2期生としてトラベルクリエイターを目指すかねごんさん。
 
現在は静岡県在住ですが、生まれてから大学時代まではほとんどアメリカで暮らしていたそうです。就職と同時に日本での生活を始め、約10年勤めた会社を今年退職。「旅を仕事にすること」を目指し、新たな挑戦を始めたかねごんさんのPOOLO JOBに参加した理由と、理想のライフスタイルについてお聞きしました。

【 POOLO JOBとは 】
TABIPPO主催の「旅を仕事の1つにする」トラベルクリエイターを育成する講座です。3か月間、ライティング・写真・SNSブランディングを学び、旅先の経験をコンテンツ化する力と発信力を磨きます。
webサイト:https://tabippo.net/poolo/course/job/


生まれ育ったアメリカから、日本へ


ーー現在は静岡にお住まいとのことですが、アメリカでの暮らしは長かったのですか?

はい、今は静岡県伊東市で母と暮らしていますが、生まれはアメリカのジョージア州で、大学まではカリフォルニア州のサンフランシスコ周辺で暮らしていました。就職してからはずっと日本に住んでいるので、今はもう日本がホームって感じです。

photo by かねごん

ーーご家族はアメリカにいらっしゃったようですが、日本で就職されたのはなぜですか?

大学3年生の時に日本に1年留学したり、日本にいる祖父母の家に夏休みに遊びに来たりしていて、日本が好きだったからです。

アメリカに色々な会社がリクルートしに来る「ボストンキャリアフォーラム」というイベントで、偶然見つけた日本の会社に就職しました。日本で暮らすために寮付きの会社を探したという感じだったので、プログラミング職で採用してもらったのですが、正直職種については全然知りませんでした。

それから1度転職し、東京の会社で約10年働きました。医療機器メーカーで品質保証などの仕事をしていたのですが、特に仕事内容が好きとかではなくて…人に恵まれて、会社の人と仲が良かったので続けていた、という感じです。

POOLO JOBに参加した理由


ーーPOOLO JOBに参加された理由や、きっかけがあれば教えていただけますか?

今年3月に会社都合で職を失い、失業保険をもらいながらしばらく国内旅行をしていました。これからどうしようかな、と思っていた時にInstagram(以下、インスタ)でPOOLO JOBの広告を見つけたんです。「トラベルクリエイター」という響きがすごくいい!と思って申し込みました。

それなりの金額だったので少し悩んだのですが、その時に占いをしてもらったことを思い出したんです。東京の住宅街で偶然出会った、占いができる馬・マリヤに「明るい未来で、良い出会いが待っている。習い事をするといい。」と教えてもらって…。その言葉に後押しされ、思い切って参加を決めました。

占いができる馬「マリヤ」

ーー馬の占いが後押しに…!運命的なものを感じますね。

今まで一人旅はよくしていたのですが、一緒に旅ができる仲間が欲しいなと思っていたので、このコミュニティは私にとってぴったりだと思っています。社会人になってからは新しい出会いも少なくなっていたので、POOLO JOBに参加して、旅好きの仲間に出会えたことがとても嬉しいです。


POOLO JOBを卒業してから挑戦したいこと


ーーPOOLO JOBを卒業したらやってみたいことはありますか?

旅行を再開したいと思っています。学んだことを活かして、旅先の発信もしてみたいです。特にボランティア旅に興味があって…海外で挑戦してみたいですが、国内でも「おてつたび」というお手伝いをしながら旅をするサービスがあるようなので、それも面白いかなと。ボランティア旅のことは今年知ったばかりなので、色々調べているところです。

ーーボランティア旅を知ったきっかけは何ですか?

今年の夏、新潟の佐渡島を旅行したときに、偶然ボランティアプログラムがあることを知ったんです。現地でレンタカーを貸してくれた人に、「手伝ってくれる人を探しているんだけど興味ない?」と声をかけてもらったのがきっかけで、サポート係として参加することになりました。

photo by かねごん

ヨーロッパやアメリカなど、海外から集まった参加者にはボランティア経験者も多くて、色々な体験談を話してくれました。例えば、オーストラリアでのコアラの保護プログラムや、ガーナでのサッカー指導、アメリカでの低所得者の支援など…。世界には様々なボランティアプログラムがあることを知って、私もボランティアしながら旅行してみたい!と思うようになりました。
 

ーーボランティアにも種類が色々あるんですね。佐渡島のボランティアプログラムはどういった内容でしたか?

今回関わったのは、佐渡島の自然環境の保全、特別天然記念物であるトキの保護や伝統文化の存続にフォーカスしたプログラムでした。サポート係として、参加者7~8人と一緒に宿舎に泊まって生活をしていました。

大変なことも多かったですが、この活動を通して地域が直面している課題や、解決に向けて努力している人々の存在を知ることができたし、自分たちのやっていることが地域の役に立っていると実感できたので、参加して良かったと思いました。

photo by かねごん

ーーこれからどんなボランティアに取り組んでみたいですか?

動物と環境の保護プログラムに参加したいです。子供の頃から動物が好きだったので、大学でも生物学を専攻していました。佐渡島で活動してみて、動物と環境に向き合うことが自分には合ってるなと感じたので、今後はそういったボランティアに参加しながら、情報の発信ができたらいいなと思います。
 

ーーかねごんさんのインスタも見せていただいたのですが、写真が本当に綺麗で感動しました!具体的にどんな発信をされたいですか?

photo by かねごん

POOLO JOBがきっかけで最近X(旧twitter)を始めたのですが、人が欲しい情報を戦略的に発信することと、そのために色々な情報をキャッチすることの大切さを実感しています。他の人の投稿を見ると、イベント情報やお得情報が満載で、自分でもそういう発信ができたらいいなと考えているところです。写真を撮るのは好きなので写真をメインにして、読者が求める情報も発信できたらいいなと思っています。

理想のライフスタイル


ーーかねごんさんの、理想のライフスタイルについて教えていただけますか?
 
そうですね…色々なところに行きたいです。1か所ずつゆっくりと楽しみながら、3~4ヵ月くらい1つの町にいるのが理想です。時間をかけてじっくり過ごす、そういう感じが好きなんです。何日か公園でぼーっとする時間がほしいですね(笑)
 
1つの町をじっくり、暮らすように旅をしたいと思うようになったのは、中学生の時に母と初めて海外旅行で訪れたパリでの滞在がきっかけだったと思います。私の両親は旅行が好きで、友人を頼りにふらっと結婚後にアメリカに移住してしまうくらいフットワークが軽いんです。私の旅行好きは両親のおかげですね。

パリ「アパルトモン」のイメージ画像

パリでは1週間、アパルトモンというフランスのアパートに宿泊しました。キッチン用品や家具など生活に必要なものが全て自由に使えるようになっていて、「まるでここに住んでるみたい!」と子供ながらに思ったことを今でも覚えています。

スーパーマーケットでパンやチーズ、フルーツなどを買って公園で食べたり、近くをのんびり散策したり…。何気ない日常を海外で過ごすということにワクワクしました。この町に住んでいたらこんな生活なのかな、なんて思いながら過ごす時間がとても楽しかったんです。
 

ーーゆっくりした時間をパリで過ごす…とっても素敵ですね。将来は拠点を持たずに、転々とする暮らしが理想でしょうか?
 
国内も海外も色々なところに行きたいですが、拠点は欲しいです。ホームというか、帰ってこられる場所を持ちながら旅行するのがやっぱり落ち着きますね。できればアメリカと日本で2拠点持ちたいです。今は静岡県の伊東市で暮らしているので、まずはここを拠点に伊東の魅力を発信するのもいいかなと思っています。

photo by かねごん

ーー前職は東京でお勤めでしたよね。どういった経緯で伊東に来られたのですか?

アメリカの大学を卒業後、就職をきっかけに私1人だけ東京で暮らし始めたのですが、7年前に父もアメリカから日本に来て、伊東で暮らし始めたんです。その時は父が伊東、母がアメリカ、私は東京で暮らしていました。

父がなぜ伊東に住み始めたのか、その理由は特に聞いていないのですが、アメリカにいたときよりもすごく楽しそうだったんです。民泊、Airbnbもやっていたんですけど、海外からも多くの人が来てくれて、友達も沢山できたみたいで…楽しい町なんだろうなって思っていました。

photo by かねごん

父は一昨年に亡くなったのですが、母もその少し後から伊東で暮らし始めて、今年の5月からは私も一緒に伊東で生活を始めました。母も伊東での暮らしはまだ日が浅いのですが、あっという間に友達が沢山でき、とても楽しそうにしています。伊東には国内外からの移住者が多く、アメリカに住んでいたという人も沢山いるのですが、なんですかね、人を惹きつける魅力というか…何かがある町みたいなんです。

私もまだ住み始めたばかりなので伊東のことをよく分かってはいませんが、魅力を発信するうちに色々と発見ができるかなって。父が伊東に魅了されていた理由を知るきっかけにもなるかな、と思っています。

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アメリカと日本での生活、国内外への旅行、そして新たに始まった伊東での暮らし。かねごんさんの前向きな行動力は、いつも周りに元気を与えてくれます。

ご両親ゆずりの、人や地域とのつながりを築く力とそのフットワークの軽さで、これからも様々な場所で暮らしながら、地域と深く関わる旅をされていくのではないでしょうか。

POOLO JOB卒業後、新たな旅先ではどんな出会いがあり、どんな発信をしてくれるのか、かねごんさんの今後の活躍がとても楽しみです。

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