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韓国の秋夕 家庭ではソンピョン(松餅)を作る風習があります。

2021年は9月20〜22日が秋夕の連休となりました。土日をつけて5連休となり、里帰りする人が多くなります。コロナの影響で、蜜を避けるために、里帰りをしない人も増えましたが、それでも、ソウルからは一時的に人が減り、余裕のあるソウルの街歩きができるのが魅力だったりします。

秋夕とは?
秋夕は陰暦8月15日のこと。ハンガウィまたはチュンチュジョル(仲秋節)とも呼ばれています。日本でも「中秋の名月」っていいますよね。太陽暦ならばだいたい9月の中旬から下旬あたりになります。秋夕の起源や由来については正確には分からないのですが、古代から伝えられてきたのは確かな話。1145年(高麗仁宗23年)、金富軾(キム・ブシク)らが紀伝体で編纂した三国(高句麗・百済・新羅)の歴史書、三国史記(サングッサギ)によれば、今から2000年前の新羅第3代儒理王9年(西暦32年)の記録に秋夕とよく似た行事を見つけることができるそう。このように秋夕は韓国人がず~っと昔から伝えてきた、大切な伝統名節。秋夕と秋夕の前日(陰暦8月14日)、秋夕の翌日(陰暦8月16日)も公休日となってることからも、その大切さが分かりますよね。3日間の公式なお休み!土日までくっついたらワア~!ワクワクの秋夕連休になります☆
韓国旅行情報サイト「ソウルナビ」〜秋夕 / チュソッ (ハンガウィ)より

我が家は妻の実家が遠く、行き帰りの大渋滞に巻き込まれるのは大変なので、妻の実家へは通常の週末に休みをくっつけて行くことにしていて、都市の連休生活を楽しみます。今年の秋夕は息子の学校が、多文化家庭向けにソンピョン(松餅)作りキットの支給があり、ありがたくも家庭で韓国文化体験をすることができました。キットは、4色のカラフルは米粉と、中に入れるゴマの餡がセットになっていました。

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松餅とは?
漢字で書くと「松餅」。蒸す時に松を敷くことからこの名前がついたそう。なぜ松を敷くのか?蒸しているあいだに餅同士がくっつかない、香りがよくなる、見た目がキレイなどいろんな説があるそうですが、その本当のところはよく分からないそう。また松葉には殺菌効果があり仙人食と呼ばれるほど体に良いものとされていることから、病気を追い払う力があると考えられているそうですよ。うるち米を水で練って適当な大きさにちぎり、中にゴマ、豆、栗などの具と蜜を詰め形を整えて蒸し、仕上げにゴマ油をさっと塗って作ります。秋夕前には女性たちがこのソンピョンを作るのですが、ソンピョンを上手に作れる女性はよい男性に出会え、上手に作れる妊婦はよい子どもを産めるとか、かわいい女の子を産むといった言い伝えもあるそうですよ。秋夕のときに作るソンピョンは、その年にとれた早生の新米と穀物で作ることになっていて、1年の収穫を祝うとともに、ご先祖様に感謝を込めて墓前や祭祀膳にお供えするという意味が。また、ソンピョンは子供の誕生日祝いにも作られるそう。
韓国旅行情報サイト「ソウルナビ」〜韓国の餅「トッ」特集より

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天然の色素を混ぜた、米の粉をそれぞれ練りこみます。水分も含まれているので、ただ練るだけなのでとても楽です。

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練ったも米粉で生地を作り、栗の大きさくらいに千切ったら、餃子の皮を延ばすように生地を丸く延ばして、ゴマの餡やきな粉の餡を入れて、半月型に結びます。妻の実家では半月型にしていたそうです。日本人が半月型にしたらどうしても餃子になってしまいます。

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米の生地は乾きやすいので、手早く、作ります。プロではないので、個性的になるのは仕方がないところでしょうか。

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蒸す時に一緒に入れる松葉は庭からゲット。

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松葉と一緒に20分蒸しあげます。

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ツヤツヤなソンピョン(松餅)の出来上がり。うるち米の餅とゴマやきな粉の餡が美味しくて、伸びる手が止まりません。日本でも上新粉とゴマがあれば簡単にソンピョンが作れてしまいます。韓国好きな方はお試ししてはいかがでしょう?

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