7月から韓国草の根塾<韓国フィールドワーク>を始めます
韓国草の根塾の田中です。
韓国への渡航がほぼコロナ以前の状況に戻りましたので、7月から<韓国フィールドワーク>を始めようと思います。
いま、次のようなテーマを考えていますので、ご検討ください。基本的にはウル市内から出発する1日のワークです。
参加費用は訪問先、参加人数で変わりますので問い合わせてください。(最低実施人数3名)
また、これらのテーマ以外でも行いたいテーマがあれば教えてください。よろしくお願いします。
1 セウォル号が残したもの
2014年4月16日のセウォル号の沈没事故は<社会的参事>として私たちに大きい衝撃を与えました。事故原因の真相究明、責任者への法的措置、遺族や関係者などへの心のケアは現在も課題として残っています。
しかし、セウォル号の遺族や関係者は主体的にこれらの課題と向かい合い活動を始め、成果を残しています。
このフィールドワークでは、遺族や関係者の活動の成果と言えるアンサンの「416記憶教室」、そしてインチョンの「一般犠牲者追悼施設」を訪問し、遺族や関係者の声を聴こうと思います。
2 外国人労働者と多文化政策
韓国では、2004年から雇用許可制により、製造業、農業畜産業、漁業、建設業、サービス業で外国人労働者を受け入れています。
また、最近は10組に1組が国際結婚と言われ、多文化家族が増えています。
一方、旧ソ連の強制移住政策により中央アジアに定着した高麗人も<故郷訪問>という形で韓国社会の一員になっています。
このような韓国社会の変化について、移住労働者労組や多文化家族支援プログラム、移住労働者が多い地域での実践から学ぼうと思います。
3 オーガニック学校給食を支える人々
韓国のオーガニック無償学校給食の広がりは多くの人々の努力と絶え間ない活動によって支えられています。児童生徒の保護者や教師、調理員だけでなく、オーガニック農産物を扱っていた生協、オーガニック農産物の生産農家、集荷や出荷に携わる流通センターのスタッフなど多くの人たちが支えています。しかし、生産農家の高齢化や過酷な調理員の労働環境、夜中から早朝までの食材流通業務など様々な問題点も抱えています。このフィールドワークではこのような現場スタッフとの交流をとおしてオーガニック学校給食の課題を考えていきます。
v4 南北関係とDMZ・民間人統制区域
ユンソギョル政権の登場以降、南北間の対話は完全に途絶え緊張が高まっています。そのような状況の変化に最も影響を受けている人たちがDMZ非武装地帯から南に2キロ~5キロにわたって設けられた民間人統制区域の住民でしょう。特にイムジン河の近くにあるパジュ市の統一村は1973年に国家事業として建設され、退役軍人と志願者が入村しました。現在は有機大豆の生産地としてしられ、大豆料理の食堂も3か所あります。またマウル会館の2階には統一村展示館があり、この地域の歴史や特徴を統一村の住民から聞こうと思います。
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