【お仕事】変化の公式をどう使うか
こんにちは、カンキツと申します。
私の記事では学習したことや日々の気付きをアウトプットしていきます。
さて、今回のテーマは【変化の公式】です。
皆さんは変化の公式というものをご存知でしょうか?
ざっくりと言えば、人が行動したり、変わったりするときの条件を表した式です。
とある書籍でこの式のことを知って重要だと感じたので紹介いたします。
まずは本題の式を見ていきましょう。
C = (D × V × F) > R
C:Change 変化
D:Dissatisfaction 不満度
V:Vision 未来への展望、願望
F:First step 具体的に必要な行動のしやすさ
R:Resist 抵抗、変化に伴うダメージ
これが変化の公式と呼ばれるものですね。
当然ながらこれだけ見ても何の意味もわかりません。
各項目をもう少しだけ詳しく見ていきましょう。
左辺のCは変化を表していますが、深く考えなくても大丈夫です。
なんとなく右辺を満たしたときに【人が変わる/行動する】ということだけ覚えておきましょう。
大事なのは真ん中の(D × V × F)です。
これは不満、願望、具体的な手段をかけたものとなります。こういった心理的なモチベーションなどが組み合わさって行動するエネルギーになるということですね。
最後はRです。これは変化に対して本人が受けるダメージやコストを意味しています。
つまり(D × V × F) > R という式が表しているのは当人の変わりたいというエネルギーが高まって、変化に伴うリスクやダメージを上回ったときに【人間が行動する/変化する】ということです。
まだわかりにくいので、転職する人を例をあげて見てみましょう。
上の式に当てはめて考えると次の通りとなります。
【転職活動をする】 = 【現職への不満 × やりたい事 × 転職のしやすさ】 > 【転職することのリスク】
さっきの式より、かなり分かりやすくなったのではないでしょうか。
【転職活動をする】という変化は、【現職への不満】や【やりたい事】、【転職のしやすさ】が組み合わさって、【転職することのリスク】を上回ったときに起きるということです。
この式の面白いところは【現職への不満】、【やりたい事】、【転職のしやすさ】が掛け算で表されていることだと思います。
つまりどれかの項目が全くない、あるいはすごく少ない場合には【人は変わらない/行動しない】ことが示唆されています。
例えば【現職への不満】がものすごく高い人であっても【やりたい事】が無ければ、その環境に文句をいいながら働き続けるし、逆に【やりたい事】があっても【現職への不満】が無ければそこで働き続けることでしょう。
あるいは【現職への不満】と【やりたい事】の両方が高かったとしても、あまりのハードワークで【転職のしやすさ】というものがほぼゼロの状態で転職活動をできない、なんて例も考えられます。
ブラック企業における過労させて転職活動をさせないというのはこういった事情からきているのかもしれませんね。
さて、今回のテーマとしてはこれのお仕事の活用方法の話です。
部下が使えないと嘆く上司なんてのもいれば、頭の固い上司に困る部下というのも珍しくありません。
当然変わって欲しいと願うわけですが、そんな簡単に上手くいくなら苦労は有りません。
とりつく島もない場合もありますが、少し目がありそうだなと思うときは先ほど上げたD・V・Fのいずれが足りていないのかを考えてみると良いかもしれません。
企画の建て方次第では、D:問題を強調したり、V:提案の効果を上手くアピールすることで相手の意識を変えられる可能性があります。
またレスポンスの悪い新人に、F:仕事のやり方を教えることで上手くいくこともあります。
これらはわかり易い例ではありますが、相手が行動にうつすには何が足りないのかという視点は非常に重要だと思います。
営業にしろ、人事にせよ、製造にせよ、一人でやる仕事というものはそう多くありません。
常に誰かと関わることは仕事をする上では、避けられないものだと言えるでしょう。
そんな中、あらかじめ意識すべき項目がイメージしやすくなる【変化の公式】は皆さんの役に立つのではないでしょうか。
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