現代文超入門書の決定版『ゼロから覚醒』シリーズに待望の続編登場！
スタディサプリの人気現代文講師・柳生好之先生による『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』は、2020年４月の発売以来、多くの受験生にご好評をいただき、早くも７刷が決定いたしました！読んでくださった皆様、本当にありがとうございます！
このたび、この『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』に待望の続編ができました。その名も『ゼロから覚醒Next フレームで読み解く現代文』！
今回の記事では、この新刊『ゼロから覚醒Next フレームで読み解く現代文』にこめた思いなどをご紹介させていただきたいと思います。
『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』はどうやって生まれたの？
前作『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』の企画を柳生先生にご提案させていただいたのは、2019年の9月頃のことでした。
その打ち合わせの時に、柳生先生は「現代文がものすごく苦手な子でも読める参考書を作りたい！」と力強くおっしゃってくださいました。
「そうしたら、対比のとらえ方や具体例と主張の読み分けを丁寧に説明する本がいいでしょうか？」と私が言ったとたん、
「いえ！もっと前からはじめましょう！」と、柳生先生がこれまた力強くご返答を……。
「現代文がどういう科目なのか、その正体から説明するんです！！」
たしかに、現代文の読み方や解き方を教わる機会は多いですが、現代文の正体について教わる機会はなかなかありません。
むしろ、その「現代文の正体」がわからないために、いくら勉強してもなかなか成績が上がらない……ということもあるかもしれません。
そうであるならば、この本では、冒頭に「現代文という科目の正体を知っているか」という章を設けて、大学入試の現代文ではどんな力が試されているのか、「正しく」読むとはどういうことなのか、「正しく」答えるとはどういうことなのかを、読む人にしっかり伝えていくべきだということになりました。
そして、「助詞」や「指示語」や「接続表現」など、本当は文章の中でとても重要な働きをしているのに見過ごしてしまいがちな文法上のポイントをしっかり確認できるようにすること、さらに、大学入試の評論文でよく見られる「レトリック（説得術）」の説明を加えることを決めて、先生のご執筆がスタート。
ご執筆は順調に進み、第1部で「現代文を正しく読むための絶対ルール」を身につけ、第2部では「大学入試問題」を実際に解いてみるという構成になりました。
企画のスタートからものすごいスピードと密度で駆け抜け、2020年の4月を迎えました。
現代文が苦手な受験生が読んでくれるかな……。この本を読んで現代文を得意にしてほしいな……。
そんなことを強く願いつつ、『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』発売の日を迎えました。
覚醒者続出!?「現代文の読み方が変わりました！」という嬉しい感想が！
大変ありがたいことに、受験生の皆様からたくさんのご感想をいただくことができました。
この本を1週間ほどで読み終わりましたが、現代文を読み解く時の考え方が大きく変わりました。考え方が変わっただけでも大きい変化だと思っています！柳生さん、ありがとうございます！
現代文に関して知識やルールはほとんどないと思い、ただ文を読んでただ問いに答えるということをずっと繰り返して来ましたが、この本を読んで、現代文はこういうものなのかと、問題を解くことが楽しくなりました！
今まで現代文をなんとなく読んで解いていたのでなかなか点数が上がらず困っていた時にこの本をたまたま書店で見つけ、タイトルに惹かれて購入しました。驚くことにこの本を読んでから現代文の点数がみるみる上がっていき自分でもビックリしました。現代文が苦手だった自分を覚醒させてくれたこの本にとても感謝しています。
現代文の1冊目の参考書として取り組んだのですが、本当に基本的なところから扱われていて素晴らしいと思いました。この参考書に取り組む前まではフィーリングに頼ったり、勝手に本文や設問を自分の都合のいいように解釈して解いたりしたりなど自分の答えに自信を持てないやり方をしてました。しかし、この参考書に取り組んでからは現代文という科目がどんなものなのかしっかり認識することができ、論理的にやれば正しい答えを確実に導くことができると学べました。現代文が受験科目にある人は全員この参考書を1冊目に取り組んだ方がいいと思います。非常に良かったです。
あいまいだった「現代文という科目の正体」がハッキリして、たくさんの受験生が現代文を得意科目にできた！
当初の目的を達成することができて、柳生先生とともに大いに喜びました！
入試レベルまでしっかりとステップアップできる本が必要だ！
この『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』を読んでくれた受験生が、もっと現代文を得意にして、実際の入試レベルまでスムーズに学習できる道筋を作りたい！
これは、新刊『ゼロから覚醒Next フレームで読み解く現代文』のコンセプトを決める時に、柳生先生が力強く語ったお言葉です。
ちなみに、柳生先生の言葉はいつも力強いです（笑）。そして、いつもポジティブです。「できない」「やれない」などとおっしゃったことは一度もなく、「できますよ！」「もっとわかりやすく書けますよ！」と、いつもこのような感じです。そのポジティブさがお原稿からも伝わってきて、前向きに勉強したい気持ちになれるので不思議です。
さて、話を戻しまして、続編にあたる『ゼロから覚醒Next フレームで読み解く現代文』では、文章を読む時になんとなく読んで答えを出してしまうということがなくなるように、文章を読むための方法を「フレーム＝型」で示し、誰でも論理的に考えられるようにしました。
また、近年の大学入試では「思考力問題」の出題が増えていますが、この「思考力問題」にもきちんと対応できる考え方が、本書で取り上げている「フレームワーク＝思考の型」なのです。
ーー本書の「はじめに」より
「フレームワーク」とは、「考えるべきポイントをパターンとして落とし込み、誰でも論理的に考えることができるようにしたもの」です。
現在、世界中で課題解決において最も多く用いられているのが、この「フレームワーク」なのです。
目の前の課題を漠然と眺めていても、その課題を解決することはできません。それは現代文でも同じで、課題文をなんとなく読んでいても、頭に入ってこないし、内容がうまくつかめませんね。
（中略）
大学入試現代文の課題文はどんどん長文化し、問題も難しくなってきています。
制限時間内に正解を判断するためには「フレームワーク」という考え方が非常に有効です。目の前の課題文がどのような型で書かれているのかを見抜いて、論理的に内容をつかむのです。考えることの出発点はここにあります。
本書では、「思考力」として必要とされているものをより鮮明に見ることができるように、9つの名前を与えました。この9つの「フレームワーク」を使いこなすことによって、みなさんの目の前に広がる文章の世界が変わります。まさに「言語で世界を変える」のです。
この本でみなさんの思考力を覚醒させます。
それではみなさん、ともに偉大な歩みを続けていきましょう。
本書では、このように、文章を「フレーム＝型」でつかむことで、難しいテーマであっても整理して理解できるようにすることを目標にしています。
一番こだわったのが、「フレーム＝型」を知ったらすぐにそれを使って練習できるようにするという構成。学んだことをすぐに実践に移す「理解」→「確認」→「定着」のプロセスで、「フレーム＝型」を確実に自分のものにすることができます。
ーー本書の「おわりに」より
「型＝フレーム」にあてはめることを恐れないでほしいと思います。
「型」というのは、ややもすると、マイナスイメージを持たれがちな言葉です。「型にはまりたくない」「型破りに憧れる」というような、「自由」を求める気持ちは十分に理解できます。
しかし、「型＝フレーム」を身につけたら、みなさんの個性がなくなってしまうかといえば、決してそんなことはありません。フレームの中に盛り込む内容は千差万別、十人十色です。
むしろ、そのような個性的な内容をなんとかして読者に伝えたいという書き手の思いが、「フレーム」には込められています。「フレーム」というのは、「書き手が読み手に個性的な意見を伝えるために、工夫に工夫を重ねた思考の跡」なのです。
本書で身につけた「フレームワーク」が、個性豊かな書き手の考え方を読み解くための助けになることを願っています。また、「フレームワーク」を生かして、みなさんが世界を変えるような個性的なアイデアを生み出していくようになったら、これにまさる喜びはありません。
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これからも、柳生先生の快進撃にご期待ください！
お読みいただき、ありがとうございました！
ではまた！（編集部N）