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南会津西部地域での只見高校のあり方について

3月3日に一般質問をしてきました。

1:01すぎぐらいからです。

南会津西部地域での只見高校のあり方について

質問の要旨

南会津西部地域での只見高校のあり方ついて問う。

南会津高校統合により西部地区には只見高校のみが存続することとなった。

それにより「南会津中学校からの入学希望者が増えるのでは」という短絡的な願望ではなく、地域に高校があることの価値を立ち返って議論すべきだと考える。

  1. 都市部の高校とは異なるこの地域での高校の目指すべき姿とはなにか

  2. 只見高校の教員数は令和元年からどのように推移しているか

  3. 只見中学校生徒が只見高校へ進学希望しないケースの分析結果は

  4. 魅力ある只見高校を存続するために必要な目標は、視点は、データは

町長の考えを問う。

大切にしていること

子どもたちが、子育てできるまちづくり を真ん中に考えるようになりました。10年後20年後の町の姿を想像してと言われても、ふんわりします。けれども「子どもたちが、子育てできるまちづくり」を意思決定の基準にすれば何をやって、何をやらないかがはっきりします。

県立只見高校(県)と只見町(町)

只見高校は福島県立ですので、只見町ができることは限られています。基本は手を出せません。けれども島根県の隠岐諸島、隠岐島前高校の魅力化に尽力された岩本氏はこのように答えています。
※隠岐島前高校は廃校寸前の離島の高校でしたが、日本中から生徒が集まる高校になりました。

私が魅力化の事業を始めた当時、海士町の課題は、まさに人口減少の中で町が存続できるかどうかでした。島に1校しかない高校の隠岐島前高校も生徒数の減少で統廃合の危機に立たされていました。
 この問題は、学校だけではなく地域の問題なのです。学校がなくなると、若い人たちが島から流出していき、Uターン、Iターンによる定住も進みません。
 そうした状況の中で、海士町をはじめ島前地域の人たちも存続の危機にある隠岐島前高校をどうにかしたいと考えていましたが、高校は市町村立ではなくて都道府県立であって、町が何とかしたいと言っても管轄が違うので柔軟に教育内容や制度をコントロールできないんですね。もちろん、統廃合についても市町村では決められません。
 高校という存在は、地域側からすると移住定住の最低条件であるとともに、地域の次の担い手を育てることができる場所だということが今まで盲点だったのですね。

https://seijiyama.jp/article/news/nws20190115.html

只見高校のことは、学校の問題ではなく地域の問題=自分ごととして只見町民が危機感を持つことが大切と考えています。
旧南会津高校統合のことは、地域(只見町を含む南会津西部地区)の問題ということです。

只見高校の地域ってどこのこと?

只見高校は地域協働推進校になっていますが、地域=只見町だけのことだと思っていませんか?思っていなくてもそういう施策になっていませんか?

が今回のメインの問いであり、その考えを持っているかどうかは、冒頭に書いた質問で明らかになる。という議論の流れを組んで臨みました。

  1. 都市部の高校とは異なるこの地域での高校の目指すべき姿とはなにか

  2. 只見高校の教員数は令和元年からどのように推移しているか

  3. 只見中学校生徒が只見高校へ進学希望しないケースの分析結果は

  4. 魅力ある只見高校を存続するために必要な目標は、視点は、データは

質問に対する私の答え

都市部の高校は専門性のある学校があります。進学校とか農林とか工業とか。なので自分の希望する進路に進みやすいです。けれども只見町のような地方には学校は一つでクラスも一つ。四大に行きたい生徒、卒業後に就職を希望する生徒、部活を頑張る生徒、など多様です。
只見町を担う人材を育成すること、移住先として重要な施設であること、多様性を受け入れられること。そういった只見高校を目指すべきだと考えます。

多様性を確保するには、最低2クラスが必要です。四大に行きたい生徒と、就職を希望する生徒が同じ授業内容では希望する進路に進みにくいです。そのためには、教員数も2クラス分必要です。只見町内の小学校もそうですが、学校を運営するためには、ある程度の教員数が必要です。それが小学校も高校も足りなくて、働き方改革ってなんだっけ?になっている状況だと伺っております。2クラスの時には15人いた教員が今は9人です。先生から選ばれる学校にならなければ、先生のモチベーションが保ちません。

なので只見高校の数値的な目標は、2クラス教員15名です。

その目標を達成するためのデータの一つは、今の子どもたちの数です。事前に文書質問をした回答は、0才~16才までの人口は399人。1学年平均にすると、23人か24人です。只見高校を2クラス(80人程度)にするのに、あと50人は必要です。その生徒をどこから見つけるか。只見町にはいません。

そうすると南会津西部地域、只見線沿線(新潟県魚沼市、福島県金山町)、数年後に開通する国道289号でつながる新潟県三条市しかないでしょう。学校の寮に50人も入りませんし、寮生は毎年10人ほどで、全国的に児童は減り、学校統合が進む中、山村留学のような制度は競争が激しくなっています。

そういった視点から必要なデータ(南会津中学校卒業生の進路など)をとり、施策を作っていくことが大切です。

入広瀬、越後須原の児童を只見高校に来てほしい→7時1分に只見駅に到着する→どのように受け入れるか→勉強できるフリースペースは?旅館民宿で朝ごはん食べられるとすたら?農泊で受け入れは?インフォメーションセンターで受け入れは?企業で受け入れは?ヤマザキショップの2階で受け入れは?只見線で通学定期の生徒がいるのに、只見線を止めていいのか?冬の受け入れは?

など一つの可能性からいくらでもやることはあります。そういうPDCAサイクルをしていただきたいです。本当はOODAループがいいけど。

南会津高校の統合の説明会には、私も参加しました。あの時の空気と今の空気は同じでしょうか、違うんでしょうか。そういったことを確かめるためにもデータは使えるし、人に会いに行けばわかることもある。
同じ商品を売るのでも、タイミングが違うだけでお客様にとって天使にも悪魔にもなると先人に教わりました。

南会津町の中学校の生徒の皆さん、保護者の皆さん、南会津町の町民の皆さんに只見高校の魅力を伝えること、只見高校は南会津西部地域の皆さんの高校ですと伝えること。高校の問題ではなく地域の問題の意識を持ってもらうこと。そういったことが大切なんじゃないかなと思います。

声の大きい人ではなく、声なき声を聞くこと。やっぱりこれが大切なことだなと思います。今回の質問するにあたり南会津町民の方に様々なことを教えていただきました。この場でも感謝申し上げます。

1:01すぎぐらいからです。