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只見駅前複合施設の進捗

7月22日に全員協議会があり、「駅前複合施設基本構想」を議題とし協議しましたので報告です。

只見駅前複合施設とは

雑に言うと、道の駅みたいな施設です。そういう施設を作ろうという流れが只見町にはずっとあるように感じます。物質的なハードのイメージとしては、道の駅→只見駅複合駅舎(只見駅の中に観光案内、お土産、飲食機能が入っている)→只見駅前複合施設、という感じです。大切なのはハードの名前ではなくソフト面だと思っております。誰にどんな価値を提供するのか

只見駅前複合施設(仮称)基本構想

の資料がこちらです。紙資料をスキャンしたので見にくいですのでご容赦ください。

私視点の議論の進め方と大切にしていることを先に書きます。

  1. 執行部が作った資料を丁寧に読み込む

  2. 資料の中で整合性がとれていない箇所はないか確認する

  3. 事実を揃えた上で、議題になっていることのみ議論する

  4. ちょこっとズルして議題とちょこっと関係あることをチラっと言う

議論をする時は「持っている情報を揃える(1階)」「お互いの価値観を議論する(2階)」だと思っとります。

行政の大きな計画の進め方

基本構想→基本計画→基本設計→実施設計

というのが一般的なんじゃないかなと思います。なので「構想」「計画」などの言葉を丁寧に扱い、「この段階(基本構想)では何をやるのか、やらないのか」を理解していないと議論にならないということです。根室市さんのHPにわかりやすいのがありました。

https://www.city.nemuro.hokkaido.jp/material/files/group/1/keikakutou_gaiyou.pdf

只見駅前複合施設の進め方

只見町道の駅基本構想と基本計画を踏襲すると、複合施設の基本構想に記載されています。言葉にするとややこしいので、道の駅基本計画(案)の4ページをベースに書くとこうなります。

結果:議論にならなかった

全員協議会の議題は、只見駅前複合施設基本構想についてでした。つまり上の画像で言うと「どんな複合施設にしたいか」の考え(構想)をまとめたから、みんなで協議しようよ。だったのですが、構想に書かれていることの具体的なことに全然話が及びませんでした。
議会側の質問も悪いし、執行部の説明も悪い。こう言うことを書くとまた怒られるんでしょうけど個人の感想です。

今回は私が一番最初に発言をしました。今までの傾向からして議論が散らかるなと思ったので、不明瞭な言葉を整理して適切な議論ができる土台を作りたかったのですが、全然力不足でした。

Q.当初予算の只見駅前複合施設設計委託料(6,200万円)は基本構想で言うとどこに当たるのか
A.基本設計がほとんどだが実施設計にかかっているものもある

只見駅前複合施設基本構想に示されたスケジュール

ということは、資料とこの質問で

(道の駅基本構想と基本計画を踏襲した)「只見駅前複合施設基本構想」をベースに、複合施設基本計画は作成せず、6年度当初予算に計上した基本設計にあたる施設設計委託料(6,200万円)を執行しますけど、いいですよね?

と議会に問うているのがわかりました。今回の全員協議会の目的が。
議会としては「基本構想の中身」「基本計画を作成しない考え」が、良いのか悪いのかを判断するための質疑をしなきゃいけないわけです。
(「踏襲したと言っているが、そこは議会と合意形成できていないよね」から始まるのですが、ひとまず置いておきます。)
なので

Q.道の駅の基本計画(案)を踏襲し、複合施設の基本計画は作らない考えだが、道の駅基本計画(案)に示されている収支が甘いと数年前から指摘し続けているが執行部の考えが示されない。執行部の考えは?(道の駅の基本計画(案)を踏襲しているなら、当然この指摘に明確な考えを示されますよね?)

となるわけです。言い方としては「複合施設の運営試算はどうなっているのか?」だけだと「基本構想はその段階にない」という答弁が返ってくるだけです。
「当局が使っている言語と計画に合わせてこちらは質問していますよ。執行部が作ったここに穴が空いているんじゃないですか」という言葉にしないと、個人の思いつきを発言しているだけと相手に間違って伝わってしまいます。

というような議題に沿った議論がほとんどなされないまま、基本構想の中身が良いのか悪いのかの議論もほぼなく、基本計画が必要か不要かの議論もなく、ふしゅ〜というこの会議で何がしたかったのかわからない感じで終わったように私は感じます。最後に「今回の会議は大丈夫か。議題である基本構想についての議論がなされていない」という苦言を発言しました。最後に言いっぱなしのださいスタイルですみません。

法律・条例・計画を遵守しましょう

只見町議会基本条例があり、私たち只見町議会議員が遵守すべき大原則が示されています。そこの第15条(重要政策の審議等)に1〜8の視点で議論をしなさいと記載があります。

議員が沢山いるのは、色んな考えの人がいる方が健全な社会だからだと考えていますが、個人の感想や理解度で議論がまとまらないのは趣旨と違います。そうならないために条例で定められていると捉えています。
「もっと慎重に議論をすべきだ派」と「スピード感を持って進めるべきだ派」に別れた際の判断基準になると思います。

執行部としては、今回の会議の目的(過去の報告なのか、未来に向けた相談なのか)を明確にし、意見が分かれた際や慎重論派の議員には、「議会基本条例第15条のどの箇所の説明が足りないのか指摘をお願いします。」と議会にボールを投げて欲しいです。そしたら、おお、課長つええ。で信頼できる好敵手にお互いなっていくと思うのです。それが二元代表制の善政を競うってことなんじゃないかと思います。

最近、言うこと言うことが固くて、法律を盾にモノ言う感じになりすぎているなーと思います。本来は、ええがええがやってみよーやおじさんなので、こういうのは得意ではないんです。