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広報公聴常任委員会で研修/議会だより

に行かせていただきました。山形県の川西町と、福島県の磐梯町です。
広報公聴委員会での研修ですので「川西町では議会だより」「磐梯町では自治体DX」を学んできました。また道中のバスの中では、私が1年前に作成した「只見町議会DXさいしょの一歩」を使って先人に教えていただいたことを共有しました。

よりよい議会だよりとは

川西町での研修で学びたいことは次のこと

  • 12年連続で受賞しているポイントは?

  • 写真のクオリティ、担当者のスキル

  • 作成にあたる人員体制、製作時間、労力

研修で学んだことは次のこと

  • 議会終了後の2週間後に発行(只見町は1カ月半後)

  • 広報委員は全員良い写真が撮れて当たり前

  • 議会だより作成に事務局は関わらない、議員のみで行う

  • 写真、テキストのアドバイザーの存在(第3者)

  • 議事録に頼らない原稿作成

  • レイアウトの事前準備、期中準備

川西町議会様が準備してくれた資料

一番感じたのは、”熱量がハンパない”ことです。例えば表紙に使う写真は同じシチュエーション(例:子どもたちの米の手刈り体験)で10枚以上から選定する。写真は全てレイアウトして印刷してどれが良いか決める。写真のストックは1,000枚以上あり、その中から最適なものを選ぶ。2週間発行にも関わらず、8稿(8回修正する)までいったりする。ほんとすごい。

議会だよりは何のため?

これをしっかり委員会で決めることが大切だと感じました。これが研修後の第一歩です。川西町は”町民に迅速に情報を伝えること”を優先されていると思います。そのために議事録に頼らない仕組みで発行しており、整合性をちょっと犠牲にしても仕方ないよねスタイルです。言った言わないの箇所が少ない(文書主義)川西町議会だからこそできるやり方かもしれません。

只見町議会での議会だよりに一番時間がかかるのが”一般質問の議事録”です。この作成に議会終了後から半月ほどかかるので発行が遅くなります。只見町の一般質問は、一問一答方式なので、最初の質問と答弁は文書でおこないます。そこからの再質問は台本なしでおこなうため、リアルタイムに文書には残りません。

議会中継はYOUTUBEに残るので、そこから原稿を作ります。各々の議員が各々の原稿を作るのですが、YOUTUBEを使える人と使えない人がいるために、半月後の議事録作成まで待たなければいけない状況です。

「いやいや、文字起こしツールつかえば解決でしょ。」と的確なツッコミはそのとおりなのですが、そのとおりなんです。そこが合議体である議会の難しさでもあり、やるべきところでもあるんです。ここはほんと力不足ですみませんとしか言えません。すみません。

議会だよりの一般質問のページは議員1人が1ページあり、本人が原稿を作るので、議員が好きなことを書いて良い場所と思われがちなのですが、そうではないんです。

発行責任者は只見町議長、編集が広報公聴常任委員会なので、一般質問に事実と異なることや、発言していないことなどを記載すると、議員本人ではなく最終的には議長の責任です。ですので必ず記載内容が正しいかチェックをしています。

今の只見町議会だよりは”発行速度より情報の正確さを優先”しております。また川西町は”報告型”の議会だよりで只見町もそうです。最近は提案型の議会だよりを発行する議会もあり、その観点からも何のための議会だよりか改めて考えることが必要だと感じました。

議会だよりは議員一人一人の考え方を載せる発行物ではないので、提案型の議会だよりにしたとしても、勝手に提案できるわけではありません。

総務厚生常任委員会や経済文教常任委員会などの調査での質疑を記載したり、委員会での自由討議の内容、委員会での調査事項の結果を出し、可決された内容(合意結果)であればドンドン載せられます。そういった活発な委員会活動が大切だと改めて感じました。
川西町議会の皆様、お忙しい中まことにありがとうございました。