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占いババになる日 熟女法廷5月(マスカットの場合)


「占いって信じてる?」と聞かれても、
「信じてる!」と言えない私がいる。
占いって非現実的で、非科学的。
それは現代社会においては「あやしいもの」で、
「あやしいもの」を信じているのは「あやしい人」。
私は世間の皆さまに、あやしい人だと思われたくない……。

でも実のところは……けっこう信じていたりする。

思い返せば私の青春は、占いも含めたオカルトと共にありました。
夏休みには「あなたの知らない世界」を毛布にくるまって霊に怯えたし、
「月刊ムー」の愛読者から、
思春期には「マイバースデー」に華麗なる乗り換えをしたし、
1999年7の月、自分が何歳で人生を終えることになるのか計算もした。
子どもながらに「まだ女盛りじゃん、かわいそうに……」って思った。

そのほとんどが結果的には当たったとは言えないものだったけれど、
そんなことおかまいなしに、
今日に至るまで、新たな占いやオカルト話に興味津々で生きてきました。

それはまるでダメな男に騙されても、
また新たなダメな男に引っかかるようなもの。
はっきり言って、おバカさんよね。
わかっています。
わかってますけど、やっぱり信じてしまうのです。

でもさ。楽しめるレベルなら問題ないんじゃない?

借金してまで高価な開運のツボを買ったり、
好きな男に車を買ってやったらアウト。
でも、お小遣いの範囲でおみくじを引いたりお守りを買ったり、
好きな男に靴下を買ってやるくらいならセーフ。
むしろ幸せな行為じゃないか。

カミングアウトさせてもらうと、実は私、
最近占いをたしなんでおりまして。
先日も完熟5の仲間を、
リモート飲み会で占いまくるというイベント?を行い、ご好評を得た次第。

ここからぐっとあやしい話になりますけど、
ここ数年、直感が当たったり、
必要な時に必要な人と出会うようになったなぁと感じていたりするのです。
子どもの頃は単なるオカルト少女で、憧れたけど霊感なんてまるでなし。
ところがここにきて、直感が……とか言っちゃってる。

我ながらあやしいなぁと思いつつ、祖母のことをふと思うのです。
祖母は大正生まれだったけど、オカルトや迷信の類を一切信じない人。
それが100歳を目の前にしたあたりから、ちょっと変わった。
心臓の手術で入院した日に「お向かいさんが火事になるわ」と、
なんの脈絡もなくポツリと呟いた。
そしたら翌日、お向かいさんの家が火事になりました。
幸いけが人は出なかったんだけど。


その翌年には、私の母に「病気になる。かわいそうに。代わってあげたい」と言い残し亡くなったんだけど、残念ながらそれも数ヶ月後に当たってしまったのでした。

その昔
「10年生きた猫は化け猫に、20年生きた猫は猫又になって人間を化かす」
と言ったらしいですが、
人間もまた長く生きると何かに化けていくのかもしれません。

私もアラフィフ。
その階段を着実に登っているのかも。

信じるか信じないかはあなた次第です。


あ、思い出した。
高校生の時に親友と二人で、
よく当たる評判の占い師〇〇の母のもとを訪れたことがありました。
「あんたは手先が器用で、いいお嫁さんになるわね」
と言われたのは親友。
続けて私の番です。
「あんたはワガママ。離婚するわよ」

ほとんどの占いが当たらなかった、なんて振り返っちゃってすみません。
バカ当たりじゃねーか。

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