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ブームに乗った私にとって、金といえば金将。(ライチ編)


8月のテーマ、金。お金については仕事も生活スタイルも変化が多くて不安でもあり、正直ネタは尽きません。

ただ今後どうなるかもいまいち見えない…今はなんともいえない…ので、
テーマに「お」がついていないのをいいことに、今回は「きん」ということで行ってみます!
金といえば、将棋の世界では金将という、強くて頼りになる駒のことです。

私は4年くらい前に、友人から熱を移される形でプロ将棋のファンになりました。
それまで私は、将棋を指してごはんを食べている人がいるなんて全然知りませんでした。
将棋は、男子が小学生のあいだに一度はハマる遊び(実家にも兄弟所有の盤駒がありました)であり、日曜日のお昼におじいちゃんが見るNHKの番組…というのどかなイメージ。

ところがプロの世界はそんな甘い遊びなどではなく。
恐ろしく頭の切れる天才のエリート集団なのです。
たとえば普通、ゲーム中に自分の王様が危なくなったら、怖いから逃げたり、攻めてきた駒を退治したりで王様を守るじゃないですか。
プロってそれを無視して、相手の王様を攻撃したりするんですよ。

斬られながら相手を斬る、火を放たれたら別のところに火をつける。スリルジャンキー同士のチキンレースです。
ちっぽけな盤の上での戦いが、まるで一編のアクション映画のように思えて、カッコいいなぁ!と好きになってしまいました。

自分が将棋をプレイするのが好きな愛好家も大勢います。
いや、「将棋ファン」といえば普通はそっちの意味になるでしょう。
でも私は、自分が負かされるのはいやだし、相手を負かすのも好きじゃない。
強い人たちが戦っているのを、解説されながら観戦するのが楽しいですね。
私のような人を観る将棋ファン、略して「観る将」と呼ぶそうです。

コロナ禍になる前は、重要な一戦の解説会や、プロ棋士のトークショーなどにも出かけました。

そもそも私をこの趣味に引きずり込んだ友は、仕事が多忙になってさっさと足抜けしましたが、私はひとりでだらだらとプロ将棋のファンを続けています。
顔見知りになったファンの方とは、イベント後に飲んだりの交流もあったり。
プロ将棋のファンは比較的年齢も高めで、落ち着いている人が多いので、私も居心地が良いです。

ところでテーマに戻って、将棋ファンはお金のかかる趣味か?と問われれば、それなりにかかる!と答えます。
まず、ひと月のサブスクリプション系の出費だけでもなかなかです。
以下、私の場合を列記します。

・将棋連盟Live中継………スマホでプロ将棋が毎日観戦できる、必須のアプリ。月550円
・名人戦棋譜速報
順位戦という重要な公式戦の限定で完全中継。月524円

・ABEMAプレミアム
豊富な将棋の動画中継をあとから遡って観られる。月960円

・ニコニコプレミアム
ABEMAと同様だが、現在将棋番組は激減。月550円

・雑誌「将棋世界」
私はdマガジンで他の雑誌と一緒に読んでます。月440円

・NHKテキスト将棋講座
…私は電子版を毎月購入します。月556円
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             計                     月3,580円

おうち観る将だけでこれだけかかってしまう。
動画を観るなら安定したWi-Fi環境も必要です。
人によっては、将棋専門CSチャンネルの契約料、観戦記を読むための新聞購読料、将棋教室の授業料、将棋関連書籍の代金、関連のグッズ(サイン入りの色紙など)代金もかかるようです。

もちろん、イベントに行けば参加費と移動費・宿泊費がかかります。
はい。私は将棋イベントのために新幹線どころか、飛行機にも乗りました!

とはいえ、好きなもののためなら、お金で価値ははかれませんよね。
ずいぶん前にビットコインが話題になった時、「仮想通貨」と説明されましたが、「そもそもお金じたいが商品と引き換えられる仮想の概念だから、仮想通貨という言葉はおかしい」と言う意見がありました。

確かに、「お金には価値がある」という概念をみんなが共有しているからこそ、ただの紙ではないわけで。
私たちはお金をためるためではなく、お金を使って幸せになるために働いている。

世の中には楽しむためのお金の使い方が分からない人もいます。
好きな趣味にお金を払って、十分な楽しみを得ているのなら、それでいいんじゃないだろうか。
私はそんなふうに割り切って、少ない収入の中からお金を使って将棋界に貢献し、ゴールドな体験をいただいてます。

0829ライチ


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