シェア
澱みなく注文できた今日のスタート 老犬の細い糞を片付ける 部活のバッグがでか過ぎる
空きテナントに業者が出入りしている朝 買うもののないコンビニに長居 秋服が太ったと教えて…
人の夢の話で自分の夢を思い出す まだ乗っている自転車だったのか 口の端だけで笑うのやめろ
ロキソニンきちんと効いて心は晴れない 書くたびに字が汚くなっている バス停の重石に座る
警備員がトイレの入口までついてくる 踊り場の窓から雨の匂いだ 夢の中でも搔き毟っていた
視界の端で踊るほどけた靴ひも 俯きがちだから気づけた 目の前で売れた最後の傘