「ゲームって何の役に立つの?」への正しい答え方

>「ゲームなんてやって何になるの?将来何の役に立つの?」と問われ、ぷらいむさんは「おいしいもの食べるときにこれ将来何になるんだろうって食べます?」と聞き返した。すると、年配の方は「いや、それは楽しい体験して元気になって明日も頑張ろうって気になるからでしょ」と言うので、ぷらいむさんは「それです」と返したという。(記事より抜粋)

 これに絶賛の声が殺到とのことだが、これは論点摩り替え(詭弁)だ。
 年配者がこう言ってきた場合はどう返すのだろう?☞「いや、食べ物は血となり肉となって生命維持に必須だけど、ゲームはそうじゃないよね?元気になるのは勝つからでしょ?ギャンブルと同じで。負けたら楽しくないよね?」。実際、明日への活力どころか自他殺した人もいる。

 “ネトゲで惨敗”20歳自殺未遂、高額装備揃えるも歯が立たず絶望
    https://news.nicovideo.jp/watch/nw2060703
 オンラインゲームで負けたロシアの15歳少年、チェーンソーを使って自殺
    https://www.gamespark.jp/article/2018/09/08/83623.html
 「eスポーツ」会場で銃乱射 負けた腹いせ?容疑者は自殺
    https://www.tokyo-sports.co.jp/social/incident/1107550/

 もしゲームコントロールのスキル以前に感情コントロールのスキルを身に付けていたら、このような惨事は起こらなかっただろうに。学ぶべき事柄の順番を間違えられたまま放置された彼らもまた、低水準教育の犠牲者である。合掌。

 ここはまずは素直に「スポーツや囲碁・将棋と同じでプロにでもならない限り、特に役には立ちません。娯楽・趣味・暇潰し、人によっては現実逃避の一手段です」と答えるのがベストだろう。
 仮に相手が「スポーツは健康増進に役立つけど、ゲームは座りっぱなしで指先動かしてるだけだよねぇ?指でちっちゃいダンベルでも上げてるの?😏ニヤニヤ」とツッコんできたら、「プロなら体力勝負なので走り込みや筋トレもしますし、コンディションを整える為に健康管理は怠りません。そこまでしなくても動体視力が鍛えられたり、認知症予防になりますよ」だとか、更には「漫画や映画と同じで、新しい知見や感動や人生の教訓を得たり、仲間との出会いから恋に発展して結婚する人もいます。お孫さんとの会話が増えるかも知れませんね。私と貴方もゲームのお陰で出会えました^^」等と付け加えて、未経験者の想像力の乏しさを埋める手伝いをしてやれば良い。

 ともあれこの程度の詭弁に気付かず絶賛して思考停止する人々もまた、低水準教育の犠牲者だ。義務教育で哲学・心理学を教えないから、想像力・自制心・倫理観・論理的思考力・メディアリテラシー・問題解決力が低くなる。

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