なりすましも表現の自由

数年前から毎晩のように、日本と海外のチャットサイトで交流を楽しんでいる。drrrkari.comという主に日本人が使うサイトと、その姉妹サイト(?)のdrrr.comという外国人が多いサイトの2つだ。

ある日、海外側のサイトで日本語の達者な外国人に「昨夜、日本側のサイトで貴方に暴言を吐かれた」と文句を言われた。身に覚えがないので色々話を聞き、「恐らくそれは最近多発している僕のなりすまし、偽物だ」と伝えたところ相手は半信半疑ながらも納得したようだった。

このことでなりすましを止めて欲しい等とは思わないし、トリップ(個人識別文字列)を付けようとも思わない(そもそもトリップから元の暗号を逆算するサイトまであるのであまり意味がない)。

何よりこの問題の本質は、当の外国人ユーザーの「早とちり」にあるからだ。

なりすましてネガティブキャンペーンを張るのも表現の自由・言論の自由だし、誤解を生じたとしても誤解する側の問題なので仮にそのまま一生を終えたとしても個人の自由。全く気にならない。
勿論、今回のように誤解した当人が目の前に現れればそれを解くのに吝かでないし、寧ろ、とある一個人のメディアリテラシーが多少高まる機会になったという点で、そのきっかけを作ったなりすましに感謝してもいいくらいだ。

尤も、こうして悠長に構えることができるのも僕が無名人だからだろう。有名人なら収入減や身の危険に直結するし、より影響力のある(誤解させる)方の誤解を先に解いた方が手っ取り早い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?