NHKスペシャルレビュー

「疑わしきは罰せず」が機能せず、科学的根拠(客観)よりも処罰感情(主観)が優先される、司法の現状を訴えた良質な番組。

栃木小1女児殺害事件のルミノール反応については、警察の証拠捏造の疑いもさることながら、「本当に血液の痕跡なのか」程度の実地検証もしない地裁の弁護側の無能さも露呈している。

アメリカで法医学者に実権が与えられているのは、それだけ杜撰な捜査による冤罪が多発したからこそなのだろう。日本の制度整備が同レベルに達するには同じ位の犠牲が必要なのか、それともその前に社会が気付き変えられるのか。
民度が問われている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?