日刊ゲンダイのとんちんかんブーメラン

 事件直後、警視庁はメディアに対して加害少年を「受験生と見られる」と発表した。「受験生だ」と断定してはいない。NHKは「捜査関係者によると」としてそのまま報道。フジテレビに至っては「受験生かどうかは分かっていない」としっかり言っている。
 つまり誰も誤報はしていない。強いて言えば、警視庁である。受験生だという確証がないのに「受験生と見られる」と主観を報じているからだ。だが「速報」なので特段間違いでもない。

 にも拘らず、上記事の記者は「“大誤報”と受け取られかねないトンチンカンな報道をしていたのが大手メディアだった」と仰々しい報道。
 しかも「共通テストの受験生」とはどこも報じていないし全ての受験生が共通テストを受ける訳でもないのに、「名古屋の受験生が東京に来ることはまずない」だとか「そもそも高校2年生が受験生なはずがない」等と的外れなツッコミまで入れている。

>「裏を取る」以前の問題だ。
>大手メディアの取材力が乏しくなっている様子がよくわかる。

 どの口が言っているのだろうか。


 この程度の事件で「衝撃だ」と感じるのだから、よほど犯罪史に疎いか平和ボケしているのだろう。若い記者が書いたとしても、そのままネットに載ってしまうということは日刊ゲンダイもフジサンケイグループ同様、人材不足でチェック機能が働かないのか。それとも単に中小メディアにありがちな大手コンプレックスの表れか、或いはメディアリテラシーの低い読者のニーズに応えるために敢えてセンセーショナリズムに寄せ、イエロージャーナリズムとしての立ち位置を確立しようとしているのかも知れない。
 それでも、こんな記事を流していては早晩アクセス数が減るだけだと思うのだが。


以下、感情自己責任論より抜粋
 マスコミ特にマスゴミは騒ぐのが仕事。トラブルイベント飯の種、人々の興味関心注目耳目を集める為なら誇張も扇動も捏造もする。
 メディアリテラシーの低い者ほど、己の情緒不安を払拭する宗教デマ都市伝説トンデモ疑似科学オカルト陰謀論に感化洗脳される。

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