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パープル
英語で「紫色」に相当する語句が"purple"である。元々この単語は、巻貝の一種"purpura"(ラテン語、プールプラ)に由来する。この巻貝の出す分泌液が染色の原料とされ、結果として出来た色もpurpuraと呼ばれた。
アクキガイ科の仲間の特徴
アッキガイ(アクキガイ) とは悪鬼貝と、なんとも恐ろしい名前の貝の種類です。全身に棘が生えていること、さらに同科のイボニシガイ等、いずれも獰猛な肉食性のため、こんな名前をもらったのかもしれません。 しかしアクキガイ科の貝はパープル腺と呼ばれる分泌腺からの分泌物が赤紫色の染料として古来より尊重されて来たことでも有名です。 実はアクキガイ科の貝が獲物を襲うときに使う、プルプリンと呼ばれる毒性の分泌物が貴重な紫の染料となるのです。 とりわけ名高いのが、シリアツブリガイと呼ばれるアクキガイ科の貝です。
この分泌物は、巻貝が外敵を退けるときに分泌する、強烈な臭いを持つ粘液であるが、この粘液が酸化されると鮮やかな紫色を発色することにより、染料として使われるようになった。なお、この色素は現在、臭化化合物の6,6'-ジブロモインディゴであることが分かっている。
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