IUS 決意から受診へ
ふつうの社会人。平成元年に小学校へ入学し、大学入学と同時に性生活と避妊をスタートしたアラフォーです。
妊娠は希望せず、避妊についてトライ&エラーを繰り返したのち、2020年の春にIUS(子宮内避妊器具/ミレーナ)を装着しました。そこに至った経緯とIUSレポートを書いていきます。
IUSについて知り、やろうかな、どうしようかな、と迷う時期がしばらくありました。
一歩踏み出すきっかけは、じわじわ来ます。
◆くよくよ悩むのに、疲れた
当時のパートナーはコンドームをつけたがらない人でした。
決して妊娠を希望しているわけではなく、避妊に非協力的なわけでもなく、ただ“膣外射精は避妊か”という点について、彼はYESでありわたしはNOであるという認識の違いがあったのです。
いまになって調べてみれば実は、コンドームの避妊失敗率は15%、膣外射精は19%という数字があり、まあなんというかどちらもさほど高くないんですが。しかし当時のわたしは、避妊に応じてくれない、妊娠したらどうしよう、と悩んでいました。
デートを終え、高揚していたテンションが元に戻ると「ああ今日も拒めなかった」という反省タイムが始まります。
周期が不順でいつくるかわからない次の生理を待ち、なんかお腹痛いかも…、ちょっとなんとなく吐き気が…、そんな体調の変化に「まさか妊娠?」と思い悩む日々。
まさかそんなわけない。
いや、でも。
行ったり来たりする思考に疲れました。
ある日デートから帰って、テンションが戻って、思いつきます。
そうだ、アフターピルを飲もう。
◆緊急避妊という選択
アフターピル。緊急避妊薬というお薬があります。
性行為から72時間以内に飲むことで、排卵を抑えたり受精を妨げたりして、妊娠を防ぐもの。
緊急避妊薬を飲むまでの時間と妊娠阻止率は、24時間以内(95%)、48時間以内(85%)、72時間以内(58%)となっています。
わたしは妊娠した可能性に悩むなかで、アフターピルを検討するようになりました。ただ、なぜかなんとなく、抵抗があったのです。
性被害に遭った人の救済措置というイメージ。
むかし海外留学から帰ってきた友だちから聞いた「アフターピル飲んだけど吐き気がやばかった」という記憶。
なにか特別なもので、自分とは縁がないと思っていました。
でもよく考えれば、妊娠したかも、という不安を取り除くのにこれ以上最適な方法はありません。
前向きに検討しつつ、しかし、あるときはアフターピル処方のため受診しようかどうしようか、悩んでいるうちに72時間が経ってしまいました。
またあるときは決意したものの残業がつづき、クリニックがどこも閉まって断念。
今度こそは! というときに、通勤経路にあるクリニックを調べて受診しました。
◆ついでにIUS
緊急避妊薬はあくまで緊急であり、継続的な避妊には別の方法が推奨されます。アフターピルについて調べているときにこの一文を目にしました。
これはいいタイミングだ!と思い、受診ついでにIUSの説明も受けることに。アフターピルの処方、あわせてIUSの説明を聞きたい、とクリニック受診を予約しました。
ちなみにIUSは出産経験がなくても使用できますが、出産経験がない人には対応していないクリニックもあります。わたしはIUSについて調べる中でこのネット記事を見つけました。
この一覧をブックマークしていたので、この中から通勤経路上にありアフターピルの処方も行っているクリニックを選びました。
仕事おわりにクリニックへ向かい診察室に入ると、性行為をした時刻を確認されアフターピルの処方について問診があり、それからピルの説明が始まりました。
あれ? IUS希望って言ってあったのにな?
と思い、血栓リスクの説明のあたりで「不整脈があるのでピルはちょっと…」と言う。
ドクターは「ああ、それじゃあ」とIUSの説明に移行。
いま思うと、アフターピルの処方とその後の継続的な避妊用ピルについての説明はセットなのかもしれない。ただ、わたしは心の準備がIUSで決まりだったので、その場では戸惑いました。
IUSについて、形状としくみ、リスク、月経量が減る効果もありますよというあたりでドクターが一言。
「避妊目的ということでよかったでしょうか?」
ここで私は答えます。
「過多月経の目的もあるんですけど、はたして自分が過多なのかどうかわからなくって」
◆IUS その目的は?
アフターピル処方、つまり緊急避妊で受診してはいるけれども。
IUSは過多月経治療という目的で進めたい。
なぜなら治療目的なら保険が適用され、避妊目的よりも価格が抑えられるのです!
これについては意見がいろいろあるようです。
避妊も体を守ることであり生きるうえで必要だから保険適用にするべきだ、とか。
生理は病気じゃないんだから軽くするために保険適用はおかしい、とか。
なんにせよ、同じ器具をつかった同じ処置が目的次第で支払額が変わる、というしくみがここ日本には存在し、わたしは公平にあくまでフェアに、なるべく安価に処置を受けたかった。
はたして自分の生理は過多なのか?
生理をなくしたい、軽くしたいという私の願いは、医療保険制度に認めてもらえるのだろうか。
一回の月経量が何ミリリットルなのか、なんていう記録はとっていないので多い日用タンポンが何時間で漏れるか、というのを目安に伝えたところ、ドクターは
「ああ、過多ですね」
とのこと。
こうしてわたしは“過多月経の人”になり“過多月経治療を目的として”IUSを装着することになりました。
◆次回! IUS、装着!!
説明を終え、やりますか、やりませんか、という判断を求められ、もうやる気で来ているわたしは迷いなく「やります」と答えました。
そうと決まれば、次回予約です。
IUSはその効果を確実にするため、生理開始から7日以内に装着する必要があります。受診したのは生理と生理の真ん中ごろ。周期が不順なこともふまえて、じゃあこのへんで…という日にちで仮予約。
結局その予約日では生理が始まっておらず、のちほど予約をとりなおしました。
いざ装着、という一部始終は、次回の記事で。
参照
http://w-health.jp/delicate/anticonception/
https://pilcon.org/help-line/afterpill
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00066208
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