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IUS その名を知る前、知った後

ふつうの社会人。平成元年に小学校へ入学し、大学入学と同時に性生活と避妊をスタートしたアラフォーです。
妊娠は希望せず、避妊についてトライ&エラーを繰り返したのち、2020年の春にIUS(子宮内避妊器具/ミレーナ)を装着しました。そこに至った経緯とIUSレポートを書いていきます。

◆コンドームをつけたくない人と歩み寄るには

これがしばらくの間わたしの課題でした。ほかに避妊方法ってないの?と調べたときに目にしたのが、IUSです。

◆IUS? IUD? とは?

そもそもIUSってなんのことか?

Intrauterine(子宮内の)System(システム)
黄体ホルモンを持続的に放出する小さなプラスチックを子宮内に装着し、そのホルモンの作用で受精卵の着床を妨げたり、精子が腟の中から子宮内に侵入するのを妨げたりする。
黄体ホルモンが子宮内膜の増殖を抑えるため生理(=子宮内膜の増殖と剥離に伴う出血)も抑えられ、避妊目的だけでなく、過多月経や月経困難症の治療法として選ばれることもある。
わたしが使っているIUSは、商品名をミレーナといいます。

ちなみに、IUDというよく似た名前も聞きますね。

Intrauterine(子宮内の)Device(器具)
子宮内に入れて使う器具の総称であり、広い意味ではIUSもここに含まれる。ただ広くIUDと呼ばれているのは、主に黄体ホルモンを含まない、銅イオンのはたらきで受精を阻害する器具である。
黄体ホルモンの作用がないため、月経量を減らす作用はなく、むしろ増えることもある。一方でIUSの黄体ホルモンは、微量ながら母乳中に移行することが報告されているため、授乳中だからIUDを選ぶ、という選択もある。

避妊といえばコンドームしか知らなかったわたしは、子宮内に入れっぱなしでいいなんてすごい便利!と思いました。
テクノロジーの進歩はすごいな、と思ったら子宮内避妊器具が初めにドイツで発表されたのは1928年だそうです。
日本で初めて製造されたのはその5年後、1933年。しかし日本政府は避妊に対する反対が強く、1936年に使用禁止に。その後、製造販売に認可が下りたのはなんと1974年!
41年もかかったんですね。
「産めよ増やせよ」の時代だったんだなぁ。

◆ピル(LEP製剤)とIUSの比較

わたしが避妊方法としてIUSを知った情報は、「出産経験のある人向け。出産経験がないと使用できない」という書かれ方でした。
出産経験のないわたしは、じゃあ除外。
一度装着すると最長5年間使えて、避妊効果もあれば過多月経にも効果があるなんて、夢のような方法なのに残念だなぁ、という印象でした。

では他の方法を。
避妊といえばピルがあります。
ピル、と一般的に呼ばれるお薬。OCとかLEPともいいます。OCはOral Contraceptives=経口避妊薬、LEPはLow dose estrogen-progestin=低用量エストロゲン・プロゲスチンの略で、同じ薬について目的で呼ぶか成分で呼ぶかの違いですね。過多月経の治療目的で処方するときはLEP製剤と呼ぶことが多いようです。

ピルも検討しましたが、わたしの場合、
・まいにち同じ時刻に飲む
・血栓リスクがある
という2点が引っかかりました。規則正しく飲むのは面倒だし、不整脈があるので血栓はちょっと心配。
ピルは選択肢から外しました。

ただ、子宮に器具を挿入、ということに抵抗のある方にはピルのほうがおすすめでしょうね。
特に性行為経験のない方の過多月経治療には、IUSはハードルが高いと思われます。装着前の検査で経膣エコーも挿入するので、その時点でわたしは「あ、これは無理な人には無理かも」と思いました。

◆生理っていらないんですけど

一生懸命に避妊方法を調べるわたし。
世の中、湿布のようなシールを貼ったり、注射を打ったりすることで避妊する方法もあるらしい。
日本では承認されていないけど。なんてこった。
手軽で安価で、コンドームより確実。
いいなぁ。

わたしが避妊したいと思うのは、妊娠したくないからです。
そう、わたしは妊娠するつもりがないんです。今後しばらく。というかたぶん一生。
子どもをほしいと思う人がいて、ほしいもなにも生き物の本能として当然と思う人がいて、まぁ授かったら授かったで産むかななんて思う人もいて、わたしは全くほしいと思わない人です。

そんなわたしに必要なのは確実な避妊方法であり、逆に不要なのが生理なのです。

仕事が忙しい日に限って生理がぶつかって、ナプキンを交換できず漏れてしまったり、旅行に行く電車に乗った直後に予想外の生理が来て、必死にトイレットペーパーで押さえたり。
その苦労っていつか妊娠するためにあるんですよね?人体。
わたしはそれいらんのですよ。

生理をなくす方法、でネット検索したところ、IUS使用者の感想が見つかりました。
「生理なくなってほんと快適! ナプキン費用もかからないし!」
でも、IUSってわたし調べたけど、出産経験ないとダメなやつでしょ?
そう思って読んでいると衝撃の記述が。
「未産婦でも対応してくれるクリニックあるから!」
なんと!?

◆IUSという未知と遭遇するかしないか

IUS、やってみたいな、やろうかな。
という時期がしばらくあり情報を集めつつ迷っていました。

興味はある。
でも一歩踏み出すきっかけがない。

そんなわたしが一歩踏み出した、そのきっかけについては、次の記事で。

参照;

https://whc.bayer.jp/mirena/faq/index.html
https://pharma-navi.bayer.jp/omr/online/product_material/NVT_MPI_201909270_1569561882.pdf
https://laundrybox.jp/magazine/ius-iud/
https://whc.bayer.jp/ja/yazflex/about/
http://fa.kyorin.co.jp/jsog/readPDF.php?file=to63/43/2/KJ00001747764.pdf

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