ひぐらし業考察『鬼騙し編』(1話〜4話のネタバレ大いに含む)

※この先、『ひぐらしのなく頃に業』本編のネタバレしかないので、アニメを先に視聴することをオススメします。

※前作までで明かされている謎も含めながら考察していくので、2006年のアニメ『ひぐらしのなく頃に』2007年のアニメ『ひぐらしのなく頃に解』のネタバレも大いに含みます。先に視聴することをry



この秋、大好きだった作品がリメイクした。
新『ひぐらしのなく頃に』。

………と思いきや、新作だった。
2話でようやく正式タイトルが発表。
その名も『ひぐらしのなく頃に業』。

興奮して、NetflixにもAmazonプライムにも加入しているのに、ストリーミング最速配信だという理由で、dアニメに加入までしてしまった。


完全新作ということで、今までにない世界線で物語が紡がれる『ひぐらし業』。

いくつか気になる点があったので書き留めようと思ったが、いくら興奮したからといって、ネタバレをTwitterに書くわけにもいかない。

そこで『ふせったー』なるものを使ってみたが、少し書くつもりが、すごい文字数になってしまった。

自分は、どんな作品も『考察』は読む専門で、発信したことはないし、しようとも思わなかった。
考えを上手くまとめられる気がしないし、トンチキなことを書いて叩かれそうだったからだ。

だけどせっかくなので、noteを開設してみた。
「当時こんな風に予測してたのか」と自分が見返すためにも、ここに書き残そうと思う。

それはそれで、楽しめるからだ。

考察することには慣れていないので、
拙い考察内容だとしても、ご容赦願いたい。


ひぐらし業は『鬼騙し編』というサブタイトルから始まり、2020年10月24日現在、4話まで公開されている。

今回は、その4話まで見終えた段階で、カケラ(世界線)で何が起きていたのかを考察していこうと思う。


まず、いきなりではあるが、
私は「鬼騙し編」の舞台となるカケラは、

「鬼隠し編」
「目明し編(綿流し編)」
「罪滅し編」

の3つのカケラの悲劇が重なった世界線だと考えている。
(綿流し編を解説したのが目明し編であることから、同一の世界線として見ている)

その為、雛見沢症候群の発症者は3人。

前原圭一
園崎詩音
竜宮レナ

それぞれ彼らに何が起きたのか。
『鬼騙し編』の概要を推測し、まとめてみた。


■圭一[鬼隠しルートに突入]
妄想:レナが自分を殺そうとしている
願望:殺されたくない

鬼隠しルートに入るも、数々の発狂ポイントを回避、疑心暗鬼から逃れることに成功。惨劇回避。
(後日、カケラの比較を別の記事にまとめ、鬼隠しと鬼騙しの異なるポイントも解説予定)


レナ[罪滅しルート?に突入]
妄想:オヤシロ様の祟りで父子共に殺される
願望:父を守りたい

罪滅しのように発狂ポイントを獲得していき、リナと鉄平を殺害。
罪滅しと異なり、部活メンバーが遺体を発見しなかった為、ひとりで抱え込む。
それどころか、ゴミ山を訪れた圭一に殺害を知られたのだと思い込む。

加えて、(おそらく)鷹野との接触がなかった為に、寄生虫説を知ることなく、祟りだと盲信し続けていたレナは、次の祟りは1度雛見沢を離れた自分と父の番だと思って怯えていた。

そんな中、圭一も祟りの対象だと気付く(後述する詩音の考察にて推測)。
2つの理由から、圭一の殺害が最善だと考え、実行。不運にも返り討ちに遭う。
(※圭一がトドメを刺したのかは定かではない)


詩音(目明しルート?に突入)
妄想:御三家が悟史を殺害した
願望:悟史の恨みを晴らしたい

目明しのように発狂ポイントを獲得していき、御三家に恨みを晴らそうと考える。
詩音と葛西がリナと鉄平の悪事について詳しいことを偶然知ったレナが、2人から話を聞き、自分の父が美人局のカモにされていることを知る。
その場で詩音は『レナがリナと鉄平を恨み始めた』と察し、レナが動けば、悟史を虐めた鉄平を自分の手を汚さずに殺害が出来ると考え、助言のフリをして怒りを煽る。
更に、御三家の次期当主である魅音の想い人である圭一も殺害したい詩音は、レナがオヤシロ様の祟りに怯えていることを利用する。
自分が悟史の失踪を疑い、連続怪死事件(オヤシロ様の祟り)の詳しい調査をしていることをあえて打ち明け、『圭一が死ねばレナとお父さんは助かると思う』と吹き込む。
後日、リナ、鉄平、圭一の殺害(頑張り物語)をやり遂げたレナ。
一方詩音は、御三家に恨みを晴らすため、古手家を訪問。梨花を殺害(または世界退場の為梨花が自害)。更に悟史を苦しめたという恨みから沙都子も殺害。
殺人は“詩音”がしたことにする為、幽閉した魅音を“詩音”と呼び、自分は魅音として生きていくことを決心。
その頃、幸運にも目を覚ました圭一。
悔しさを隠しつつ魅音になりすましお見舞いにきた詩音。圭一退院後の殺害を企てているのかもしれない。



少し無理やりだろうか。
だけど沙都子と梨花の惨殺を考えると、辻褄があう気もする。

しかし、これだと気になるのが、思ったより魅音に不審な素振りが見えなかった点。
睡眠不足のような感じも、思い詰めているような顔も見せなかった。
だが梨花が腹でなく首に傷があることを考えると、どうしても詩音を連想してしまう。


ちなみに、レナの死因について
「(※圭一がトドメを刺したのかは定かではない)」と注釈を添えたが、
腹を刺されて力が出ない圭一が、目覚ましなんかで、馬乗りになっている相手を殴り殺せるだろうか?

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赤:圭一 青:レナ 橙:包丁と時計(凶器)
白:血溜まり

この配置も、少し疑問だ。
まさか意識も朦朧としているであろう圭一が、突き飛ばせるはずはない。

圭一が気絶したのを見届け、目明し編の詩音さながら、「全部終わった〜!」と天を仰ぎ達成感に浸っている最中、出血多量で絶命したのだろうか。
もしくは脳に損傷を受け、立ち上がったときに目眩で倒れてしまったのだろうか。

しかしそうすると、血の広がり方が気になる。
腹部を幾度も刺された圭一と、頭を損傷したレナ。同じ血の広がり方をするのだろうか…。
それにレナは、頭よりも、胸部あたりを中心に拡がっているようにも思える。

山狗が致命傷を与えた…?
だとしたら何のために?
理由が思い付かないのでこの線は薄い気がする。

まあ…メタ的な、作画の問題であって、深い意味はないのかもしれない。
目覚まし時計で頭を殴られ損傷、立ち上がった後に血で滑って転倒、床に後頭部を打ち付けたのが致命傷になった…ということでとりあえず納得することにする。



魅音だけはいつもクリアなので
今回も魅音の発狂は無かったんじゃないかと予想している。

どちらにせよ「鬼騙し編」は終わったので、解決編が来るまでは保留にして、来週からは「綿騙し編」を楽しもうと思う。


以上。



惨劇を回避したはずの世界。
巡る輪廻に、再び囚われてしまう。

私が愛したはずの世界。
形が変わっていることには気付かない。

次回、ひぐらしの考察、パート2。
『クロマク』。

あなたは信じられますか?

(言ってみたかった)
(やってみたかった)
(次回、世界と黒幕について考察します)


次回


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