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タイミーを退職してマネーフォワードに入社しました

先日、約3年間関わったタイミーを退職し、マネーフォワードにマーケティングの担当者として入社しました。

タイミーの広報最後の仕事として、退職の理由を直接お話しする機会がない皆さんにも丁寧にお伝えできればと思います。

照れくさいからエモい記事にはしないつもりだったのですが、最終出社日に「タイミーのエモいの期待してます!」とオーダーをいただいたので、エモい感じの文章に挑戦してみました 笑
公開するのがとても恥ずかしいのですが、最後までお付き合いいただけると幸いです…。
※オフィシャルなものではないので、一個人が書いた読み物としてお楽しみください

なぜタイミーに入社したのか

初めてオフィスに遊びに行ったのは2018年の10月のこと。

大学時代から何かと付き合いのある松田氏の紹介で、「投資先を手伝ってくれない?」と繋いでもらったのがきっかけだった。

恵比寿のオフィスで打ち合わせることになり、仕事終わりに向かったのだが、どう見てもオフィスがある立地ではない。
すっかり迷っていたところ、たまたますれ違った村上さんが声をかけてくれてオフィス(…というかマンション)まで送り届けてくれて、無事に辿り着くことができた。
雑然としたオフィスは、遅い時間にも関わらず、思ったより多くの人がいて賑やかだった。

そこで出会った小川さんは、確か当時まだ大学2年生だった。
当時の印象は、ちょっと危なっかしいけど自信に溢れ、とても楽しそうに事業や将来について語る人という感じ。

話を聞いて、なんで自分が学生の時にはタイミーがなかったのか と驚愕したのをよく覚えている。

似たようなプロダクトが他にもあり、メディア露出の数を含め競り合っていたことや、新しい働き方に関して世の中の関心が高まっていたこともあり、一刻も早くPRに着手した方がいいだろうと思い、ひとまず副業でお手伝いをはじめることにした。

しかし、実際に関わってみると、本業終業後や休みの日の限られた時間しか稼働ができず、急速に進化するプロダクトに対し、PRの手を動かせるメンバーがいない。
こんなにもいいサービスなのに、求めている人にサービスを知ってもらえない。もどかしさに悶々とする日々が続いた。
タイミーの今後を考えると、中途半端に関わり続けるより、他に適任者を見つけるか自分がフルコミットするか早く選択したほうがいいのは明らかだった。

当時勤めていたPR代理店での仕事は、学ぶことが多く楽しかったが、メディア露出を通してクライアント企業の事業成長に本当に貢献できているのか疑問に思う瞬間が多々あり、将来的にはまた事業会社に戻りたいとは考えていた。
立ち上がりたてで学生ばかりのこの会社に入って大丈夫なのだろうかと多少の不安はあったものの、素直で熱い想いを持ったこのメンバーたちとなら、どんな困難な道でも一緒に歩く道中は楽しいだろう と思い入社を決めた。何より「タイミーには広報が必要だ。一緒に働きたい。」と迫られて断る理由が見つからなかった。

タイミーで働く環境

戦略から実行まで責任を持てるのは、創業期に携わる醍醐味でもあり、環境に成長させてもらっているという感じだろうか。
取材調整などの相談に嫌な顔ひとつせず、快く協力してくれるメンバーばかりでこれ以上ないくらい働きやすい環境だった。言い尽くせないほど感謝している。

時には1週間後に記者発表会を開くことが決まり、ほぼ一人で事前準備を対応したり、GW返上で泊まり込みの取材対応をして、そのままメディア関係者との会食に行ったり…と息つく間もないほど慌ただしい日々もあったが、それも含めて毎日がお祭り前夜のような楽しい日々だった。

一緒に働いた5人のインターンのメンバーの存在も大きかった。
素直で一生懸命な彼女達がグングン成長する姿にたくさんの刺激を受け、私の方が彼女達に成長させてもらっていたと思う。

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↑最終出社日にオフィスに駆けつけてくれた

特に私の入社後すぐにインターンとして広報に入り、新卒でタイミーに入社してくれた加藤ちゃんは、なくてはならない人だった。
あっという間に業務を覚え、膨大な業務を一緒に実行するだけでなく、私にはない視点がありタイミーの広報を牽引してくれた。彼女と仕事ができたことをとても光栄に思う。

競合大手の参入と新型コロナウイルスの流行

向かうところ敵なし という感じで順調に伸びていたタイミーだが、2020年頃から状況が一変する。
競合大手の参入と新型コロナウイルスの影響だ。

LINEがタイミーの競合に当たるサービスを立ち上げると発表があり、広報として今後の市場の広がりへの期待感に胸を膨らませる一方、より一層のマーケティング戦略の精緻化は急務だった。

また、それまでは飲食店を中心に事業者を拡大してきたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、飲食店の案件が激減し、初めて売り上げが下がるという経験をするのもこの少し後の時期だった。
(今では物流企業での利用が広がり、売り上げもV字回復している)

本質的に事業成長を牽引できる力を身につけねばと、視野が広がった瞬間でもあった。


刀のマーケティングブートキャンプ

どんな困難な状況でも確実に成果を出す人…と聞いて、皆さんは誰を思い浮かべるだろうか?

私の場合、大学時代の3年間をUSJでのアルバイトに注ぎ込んだこともあり、元USJのCMOで株式会社刀のCEOの森岡毅さんを真っ先に思い浮かべる。

2001年の開園から年間パスを何度も買って通い詰めたUSJの変革と、V字回復した後の大阪の発展は目覚ましかった。

そんな森岡さんがビジネスで結果を出す力を伝授してくれる場があると知り、迷うことなく申し込んだ。

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※マーケティングブートキャンプの詳しい説明は割愛します。ご興味がある方はこちらをご覧ください。


半年間はモチベーションの高い優秀なメンバーと消費者理解やサービスの提供価値向上について必死に考える中、ふと昔参加した森岡さんのセミナーでの言葉を思い出した。

できるだけ話し言葉のままメモをとっているが、一言一句は少し違うかもしれない…↓

「皆さんは、1日の中で一体何分、必死に消費者価値向上を考えているだろうか。
 自分のお客さんへの価値をどうやってあげるかを、時間を忘れるくらい必死に考える時間が何分あったか?
どれだけ執念を燃やして、顧客の価値向上を考えているだろうか。」

ブートキャンプでの一番の学びは、マーケティングのプロと言われる彼ら彼女らが、どこまで深く顧客とその提供価値の向上を考えているのか肌で感じられたことだった。
今までのユーザー調査がいかに表面しか見えてなかったか、顧客理解はこんなにも奥が深いのか、と驚愕した。
本質的に事業成長を牽引できる力とは、まさしくこれなんじゃないか。
磨くべきスキルのイメージが持て、進む方向が見えたように感じた。

一緒に広報をしていた加藤ちゃんがもうすっかり一人前になっていたこと、10年以上広報のキャリアがある人がマーケティングチームに入社したタイミングだったこともあり、実務面では私が抜けても会社への影響は少ない状態であった。

しばらくして一部の役員に胸中を打ち明けた。
ブートキャンプを経て起きた心境の変化や、今後チャレンジしたいこと。転職も含めて検討していると。

小川さんからは「残って欲しい」と言われ、何度か話し合う場をもった。
時系列はこの後の話と前後するが、話し合いの中で、社内での異動も含めて提案をしてくれて、社内でやりたいことが実現できないかを探りつつ、外にも目を向けてみることになった。

自分で言い出したこととはいえ、お世話になった会社や一緒に働いてきたメンバーのことを考えると、胸がつまる思いだった。


なぜマネーフォワードだったのか

転職活動をはじめて気付いたのは、多くの企業で使っている「マーケティング」の範囲と、ブートキャンプで使われていた「マーケティング」の範囲には少しずれがありそうだということだった。

ブートキャンプでのメンバーと真剣にユーザーに向き合い真剣に議論するあの時間が楽しくて仕方なかった。
会社や部署全体がユーザーに全力で向き合う環境で働けたらどんなにいいだろうか。
顧客の理解と提供価値向上を真剣に考えている企業と出会いたい…そう思いカジュアル面談や先行を重ねたが、大好きなタイミーを離れてまで行きたい会社は見つけられなかった。
(一応補足すると、エージェントから紹介いただいたのは本当に素晴らしい会社ばかりで、やりたいこととの不一致などが主な理由だった)
転職活動を中断しようと思い、エージェントにも断りの連絡を入れ始めた。

マネーフォワードの駒口さんが登壇するセミナーを見つけたのはそんな時だった。

※セミナーレポートはこちら

一般的にあるマーケティング=”デジタルマーケティングを運用する人”という誤解のある捉え方が嫌で、僕自身はマーケティングとは、あくまでも”事業を伸ばす”、”事業の生産性を高めるための手段すべて”として捉えています。

転職活動中に感じていた認識のズレの正体が分かった気がした。

登壇者の企業を調べてみると、マネーフォワードのバリュー「User Focus」が目に止まった。実際にカジュアル面談や面接を進める中で、ユーザー理解をいかに重視しているか、全員からその意識の高さを感じた。

募集は新設されるユーザー理解を深めるリサーチなどの業務を中心とした部署だった。挑戦したい領域のど真ん中だったこともあり、最終面接の日に小川さんに退職の旨を伝えた。話終わった後、新しい職場でも頑張れよと激励をもらって涙が出た。

まだ入社して1週間程度だが、想像していた以上にバリューを重視しており、身の引き締まる思いだ。これから始まる業務が楽しみで仕方ない。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございます!

転職の話あたりはマーケターの方から見るとツッコミどころ万歳なんだろうなとも思いつつ、今の自分の気持ちを残しておく意味でも消さずに残しておくことにしました。
(後半の駆け足感が気になるので、ちょっとずつ手直しするかもしれない)

以前メルカリさんが人と組織に関するガイドラインが素敵だと話題になっていましたが、自分の退職を通してタイミーも非常に近しい価値観を持っている会社だなと感じました。

またいつか一緒にお仕事ができる日が来ることを楽しみにしています!
約3年間、本当に本当にお世話になりました!!


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↑退職祝いでなぜか大量のふりかけをいただいた


そして最後になりましたが、マネーフォワードではいろんな部署で絶賛採用を強化しております!!

ちょっとでもご興味があれば、お気軽にご連絡ください!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!!


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